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8月11日の小泉内閣のメルマガの冒頭は次の文章から始まっている。
”8月8日、衆議院を解散いたしました。小泉内閣の「改革の本丸」と位置
づけてきた郵政民営化法案が参議院本会議で否決され、廃案となりましたが、
私は本当に国民の皆さんがこの郵政民営化は必要ないと思っているのか、直
接聞いてみなければならないと思い、衆議院を解散しました。
いわば、今回の解散は「郵政解散」です。郵政民営化に賛成してくれるのか、反対なのか、これをはっきりと国民の皆さんに問いたいと思います”
自分たちが出した法案が、否決されたから、もう一度民意を問うというのはおかしな話である、議会制民主主義を否定するものである。
小泉さん、頭を冷やしてよく考えてみてください。
国民の代表である国会議員が多数決により反対という結果を出したのだから、それを「民意とす」るのが当然、違いますかね?
更に言わしてもらうなら、郵政民営化については、民意は既にでている。
「地方にできることは地方にまかせる」小泉首相の言葉である。
マスコミには、大々的に報道していないが、郵政民営化について、全国47都道府県のうち44(93.6%)都道府県議会が反対決議をしている、2950市町村議会のうち2605(88.3%)議会が反対している。「地方のことは地方に」と言いながら地方を無視する、支離滅裂である。
大手の新聞やTVなど、これらの不可解さについてどこも指摘しない。
そして世論調査では、支持率は上がったという。大手のマスコミ、識者、コメンテーターすべて「小泉改革」をもちあげる発言ばかりだ。もちあげて世論調査をすれば、支持率があがるのは当たり前だ。だからそれが小泉首相に、おおいなる錯覚と誤解をあたえる元凶になっている。彼は上げ底された世論調査を民意と誤解している。
郵政民営化関連5法案は参院で否決された。否決されたら、まともな宰相なら総辞職するのが常識だ。 解散に反対する閣僚の一人を罷免までして衆議院を解散した、異常である。
「踏み絵」を踏ませて、反対する奴を切り捨てる。法案に反対した身内の議員を公認しない、対抗馬(刺客?)まで放つ?正気の沙汰とは思えない。小中学校のいじめのお手本を示しめしているようなものだ。
その一方で、賛成してくれれば誰とでも(公明党)協力する、節操がない。いやまるで怨念政治だ。
「自民党をぶっ壊す」と云いながら自分は自民党々首に居座り、自民党を立て直す選挙にのぞむのだから、わきゃわからん。
小泉首相の郵政民営化の原点は、20年以上前の選挙で落選したときの、うらみつらみ?民営化論は彼にとっては理屈ではない、何がなんでもやらねばならない、パラノイア?だから、地方議会の議決にも耳をかたむけない。
普段のぶらさがり会見のテレビ・カメラの前では、やさしいふつうのおっさん顔である。ところが郵政民営化のことになると「殺されてもいい、それぐらいの気構えでやっている」と言う、これ公人の使う言葉だろうか、まるでサド・マゾの倒錯の世界?それとも究極の自己中か、そうでなければ独裁者。
我が国は核こそ保有していないが、核のボタンを押すことのできるのはどこの国も国家のトップだ。
一国の宰相の最重要な資質は、冷静沈着であることだ。
このような異様な宰相でも、大手のTVや新聞どこも、正面切って批判するどころか、「改革、改革」ともちあげる。彼らは権力者に媚態をふりまき、批判力なし、一体どないなっとるんやろ。まるで大政翼賛会。戦前日本はこれで狂ってしもうたが。
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