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◆今回の社説を読んで私は、危険なナショナリズムの警告相手を取り違える体質が朝日新聞に根付いているという危惧を一層深くした。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200508180900394
(日刊ベリタ)
警告すべきナショナリズムはどちらなのか 戦後60年、小泉談話めぐる日韓落差 醍醐聡・東大教授
▽危険なナショナリズムの警告相手を取り違えた『朝日新聞』社説
16日付『朝日新聞』は、「首相談話を生かしたい」と題する社説を掲載した。そのなかで社説は次のように述べている。
韓国はこの日、解放を記念する「光復節」である。ソウル市庁舎が3600枚の国旗「太極旗」で包まれた。植民地時代、日本が京城府庁舎として使った因縁浅からぬ建物だ。韓国民の民族心をくすぐらないではおかない。
ナショナリズムは、いつまでも折り合いがつかないものなのだろうか。
なぜ中国や韓国からそれほどまでに批判されなければならないのか。この春の反日デモなどの激しさは、逆に日本人の間に反発の気持ちを生んだ。
日本がまた軍事大国化し、他国を侵略することなどあるはずがない。過去の非を追及するのもいい加減にしてほしい。そんな憤りが、中国や韓国に対する批判的な見方や、うっとうしいと思う感情を醸し出していく。
先に、私は『朝日新聞』が北京や上海の日本大使館に反日デモが押し寄せた事件を論じた社説「事実を伝えてほしい」(2005年4月13日付け)を一読して驚いた。この社説が、「愛国教育」などで侵略当時の日本軍の蛮行ばかりを自国民に伝え、平和憲法を持って戦争に加わることのなかった日本の戦後史をほとんど知らせていない中国政府に苦言を呈しているのを目にして首をかしげたからである。
そこで、小論(2005年5月29日;新刊書紹介 野中章弘責任編集『ジャ−ナリズムの可能性』)をまとめ、知人に送った。
この小論のなかで私が指摘したのは、歴史の事実を伝えるよう求めるべき相手は中国ではなく、日本政府であるということだった。今回の社説を読んで私は、危険なナショナリズムの警告相手を取り違える体質が朝日新聞に根付いているという危惧を一層深くした。
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