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(回答先: 末期的症状を呈する自民〜自民党の広報と化す大メディア〜 『青山貞一』 投稿者 World Watcher 日時 2005 年 8 月 20 日 04:12:58)
<衆院選>自民、「刺客」ほぼ出そろう 集票力は未知数 (毎日新聞)
小泉純一郎首相が自民非公認・新党組にぶつける「刺客」候補が19日、ほぼ出そろった。国替えの現職閣僚、財務省の女性キャリア、県庁所在地の市長経験者、そしてホリエモン……。衆院解散からわずか11日。矢継ぎ早に擁立が決まった候補のラインアップからは、話題性を最優先にし、衆院選の争点を郵政民営化の是非に単純化させたい首相の狙いがうかがえる。従来の自民党手法とは一線を画し、あの手この手でかき集めた刺客を分析した。
◇話題候補、首相が演出
旧来の自民党の候補者選びは、派閥や地方組織が中心で、党本部はそれを追認するのが一般的だった。ところが、今回は話題性のある人物には首相が直接要請する形を作り、華々しく選挙デビューさせている。
財務省の女性キャリア、片山さつき氏(静岡7区)や同省の長崎幸太郎氏(山梨2区)の知名度は決して高くなかったが、擁立過程をマスメディアに露出させる「劇場型」演出で、一気に時の人になった。党幹部は「完全に首相官邸主導の人選だ。片山氏は以前から立候補が取りざたされており、比例名簿1位を約束して口説いた」と話す。首相秘書官だった小野次郎氏を山梨3区に擁立する過程も同様だ。
「話題の刺客づくり」の大半を仕切ったのが、首相の懐刀である飯島勲首相秘書官(政務)だ。連日のように官邸と党本部を行き来し、首相や武部勤幹事長らと自らリストアップした候補者の選考に加わった。小池百合子環境相(比例近畿ブロック)が東京10区からの出馬決意を伝えたのも、飯島氏に対してだった。
一方、亀井静香元政調会長(広島6区)への対抗馬になった堀江貴文ライブドア社長や、自民党空白区の愛知4区から立候補する料理研究家、藤野真紀子氏らは党幹部の人脈でリクルートした。堀江氏は以前から面識のあった武部勤幹事長が、藤野氏は夫の藤野公孝参院議員と親しい二階俊博総務局長が直接打診したという。
首相と執行部の2ルートによる候補者選びは、「刺客」という刺激的な言葉とともに、連日マスメディアに取り上げられ、注目度では成功を収めている。しかし、こうした落下傘候補が地道な選挙でどれだけ集票力があるかは未知数だ。
話題優先型とともに目立つのは、くら替え型。典型例は反対派の中核メンバー、小林興起氏(東京10区)に対抗する小池環境相。小池氏は「刺客第1号」として反対派に衝撃を与えた「話題優先型」候補でもある。
このほか、比例四国ブロックから徳島2区に回る七条明氏、比例九州ブロックから福岡10区に転出する西川京子氏らがくら替え型。党執行部は参院議員の舛添要一氏(比例)や橋本聖子氏(同)も口説いたが、両氏は固辞。上杉光弘元参院議員が宮崎2区に転出するにとどまった。
衆院解散以来、武部幹事長の口ぐせは「選挙に出たい人はいないか」だった。郵政法案反対派前職にすべて刺客を送り込むのは至難の業だったからだ。自民党は12日になって緊急公募を始めた。応募資格は「日本国籍を有する25歳以上」というシンプルなもの。16日までに868人が応募、約20人が面接に臨み、19日時点で8人の公認が確定した。うち東京都青ケ島村の飯島夕雁教育長(北海道10区から出馬)ら7人が反対派議員の選挙区に送り込まれる。
首相は「自民党全体が新党になった感じ」と胸を張ったが、これは反対派を非公認にしたため、前職優先というルールが崩壊したため。今回で引退する自民前職11人のうち、小里貞利元総務庁長官ら4人は息子らを後任候補にするなど、自民党の古い世襲体質も残っている。
◇堀江氏、社長やめず無所属に…民主・佐藤氏と競合も 亀井氏が有利に?
ライブドアの堀江貴文社長が19日、自民党本部で小泉純一郎首相と会談した末に、国民新党の亀井静香氏が待ち受ける広島6区から無所属で出馬すると表明した。公認ではないのに、出馬会見には自民党の武部勤幹事長が同席し、事実上の「刺客」扱い。ただ、無所属になったのは、堀江氏が「社長辞任」という自民党側の公認条件を拒んだためだった。同党幹部は「党内には公認への異論もあった。一番いい落としどころだった」と一連の騒動を振り返った。
関係者によると、自民党が堀江氏に立候補を要請したのは15日夜。武部氏と二階俊博総務局長が東京・六本木のホテルで会い、長時間話し合ったという。興味を示す堀江氏に武部氏らが提示した公認条件は「社長を辞めること」だった。
堀江氏はライブドアのニッポン放送株式取得で自民党の非難を集めていた人物。武部氏自身、2月の記者会見で「カネさえ持っていれば何でもできるという風潮がはびこるのは良くない」と堀江氏を批判していた。
そのマイナスイメージを弱めるため、武部氏らは「社長辞任」にこだわり、18日夜も約4時間かけて「徒手空拳でやらないといけない。党内には『お金で自民党を乗っ取ろうとしているんじゃないか』という人もいる」と説得したが、堀江氏は「みんなそう(思うん)ですよ」と受け入れなかった。Tシャツ姿で臨んだ首相との会談でも「自由にやりたい」と自らのスタイルを変えず、無所属出馬が決まった。
ただ、堀江氏については、別の観点から懸念を示す党幹部もいる。改革イメージのある堀江氏は、亀井氏より民主党の佐藤公治氏の票を奪う可能性があり、結果として亀井氏に有利に働く、との分析があるからだ。
さらに、党内には「『勝ち組』の堀江氏を小泉改革の象徴と位置づければ、高齢者などの支持を失いかねない」(幹部)と懸念もある。同党の選対幹部は「実質的に公認として支援する」としているが、効果と副作用を測りかねているのが実情だ。【中澤雄大、中西拓司】
[毎日新聞8月20日]
http://news.www.infoseek.co.jp/politics/story.html?q=20mainichiF0820m133&cat=2
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