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自民分裂区混迷深まる
『小泉劇場』 舞台裏では…
郵政民営化反対派に対し、自民党執行部は十八日も対抗馬擁立のための調整作業を進め、対象小選挙区で臨戦態勢を整えつつある。これまでのところ、小泉純一郎首相の攻勢が目立つが、送り込まれた対立候補の中には、はや苦戦する姿も目につき始めている。茶の間の話題を独占する「小泉劇場」には、どうやら舞台裏の物語もありそうだ。 (吉田昌平)
首相は十八日夕、多彩な顔ぶれが集まった公認決定状況に関して記者団に、「自民党全体が新党みたいになった感じですねえ」と、自画自賛してみせた。
党執行部は反対派の三十四選挙区のうち、既に二十四選挙区で対抗馬の擁立を決めた。衆院解散から十日しかたっていないことを考えると、異例のスピードだ。対抗馬の多くは、キャリア豊富で知名度の高い女性が多い。しかも、選挙区と直接のつながりのない「落下傘」。地元県連の調整を見守り、ボトムアップで決めてきたこれまでの公認決定システムは一変した。全候補者には、民営化賛成の誓約書提出を求めるなど、党側の締め付けも強めている。
しかし、党執行部の強気とは裏腹に、落下傘候補にとって選挙戦はそれほど容易ではない。
「選挙態勢が全然整わない…」。住んだこともない選挙区に出馬が決まったある女性候補は、こうぼやく。選挙区入りはしたものの、支援組織が固まらず、事務所の場所さえ決まらない。
中央では防戦一方の反対派だが、地元に帰れば「選挙区の市議はみんな自分の支援を決めてくれた」(若手前職)と、長年培ってきた組織を持つ強みを発揮する。党の重鎮クラスとなると、堀内光雄前総務会長のように「(私は)自民党県連公認候補。自民党員で戦いますから」と、対立候補の党本部公認も意に介さないケースもある。
しかも、冷徹に対立候補を送り込む党執行部の姿勢には、従来の自民党支持層を中心に「やり過ぎ」という声も出始めている。話題では圧勝している「刺客」たちだが、それが直接集票に結びつかない気配も漂ってきた。
党本部と地方県連とのねじれが解消しないまま選挙戦本番に突入すれば、首相をはじめ党幹部の地方遊説もスムーズに進まなくなるなど、混乱は避けられない。
武部勤幹事長は「選挙が始まれば、党本部も県連も一体でやっていかなければならない」と期待を込めるが、分裂選挙区の混迷は深まるばかりだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050819/mng_____sei_____004.shtml
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