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──────────────────────────────────『週刊新潮』2005.08.11-18号
冬柴幹事長「公民連携」
発言に浮かれる人「民主党と組みたくはないが、政治の安定のため選択肢がそれしかないなら躊躇すべきでない」
公明党の冬柴鉄三幹事長(69)が突如こう切り出したのは、7月27日に日本記者クラブで行われた会見でのことだった。連立政権を組むパートナーを、自民党から民主党に切り換える可能性を示唆したこの発言に、永田町は一時、大騒ぎとなった。
「神崎代表や草川参院議員会長ら公明党幹部が、すぐに火消しに走る事態となりました。若手議員も、解散が噂されるこの時期に余計なことを言ってくれたと不満を口にしています」
とは、政治部デスク。
「自民党幹部も不快感を示していますし、その上、秋波を送った民主党の岡田代表からも”論評に値しない”と一蹴されてしまいました」
自・公・民から批判を浴びた冬柴発言は、いわば総スカン状態。ところが、暢気に大喜びしている御仁が一人だけいるのだった。冬柴氏の盟友、自民党の山崎拓センセイ(68)である。なんと山拓サン、関係者にこう語っているのだ。
「素晴らしい案や。電通でも思い付かない凄いプランや」
少々意味が分かりづらいので解説してもらうと、
「冬柴発言は、解散になった場合の公民連携を恐れ、自民党内の郵政民営化反対派が萎縮することを狙ったもの。その意味で、冬柴発言は絶大の効果を発揮したと、絶賛しているわけです」(自民党関係者)
残念ながら、冬柴発言に郵政反対派が震え上がったという語は聞こえてこない。大いなる勘違いに思えるのだが、困ったことに当の冬柴氏も、
「たとえ悪魔だろうが、私は手を組みますよ」
と、会見の後もまったく悪びれる様子はなく、興奮気味にこう吹聴しているのだった。舞い上がっているのは二人だけということに、どうやら気が付いていないようなのである。
盟友にして迷友?
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「政治の安定のため選択肢がそれしかないなら」(冬柴公明党幹事長)は実は、自自公の連立を組むとき彼が公明党議員に「連立はすべて名誉会長(池田大作)を守るためだ」と言って説得したように嘘であり、「政治の安定」なる語句は公明党幹部が何とかの一つ覚えのように以前から繰り返しているものである。
しかし、今度の冬柴鉄三の繰言は、僕はどうも彼自身が選挙で落選するかもしれないという危惧から出ているような気がしてならない。”盟友にして迷友?”の山崎拓も同じ理由(選挙での落選)で冬柴鉄三をヨイショしているのではないかとも思う。
次の、今度の解散総選挙の衆院選予想は『週刊ポスト』2005.08.12号の”衆院選300選挙区当落全氏名<完全予測決定版>”からである。
●兵庫
7区の土井たか子・前社民党党首は前回、秘書の政治資金スキャンダルの逆風を受けて、選挙区で敗れている。だが、イラク・サマワの自衛隊やイギリス・ロンドンのテロ事件などの問題が山積する中、「護憲」「平和」の象徴的存在である土井氏が雪辱を果たす可能性は十分ある。引退するという話もあるが、社民党は否定している。
8区の冬柴鐵三・公明党幹事長は前回、民主党に約1万5000票差で勝った。しかし、前回1万7850票を取った社民党が候補を立てなければ、冬柴氏は一転苦しくなる。7区の土井氏と8区の民主現職の室井邦彦氏が選挙協力を結ぶようなことになれば、冬柴氏落選の可能性もある。●福岡
自民党の古賀誠・元幹事長と麻生太郎・総務大臣以外は自民候補と民主候補がほぼ接戦。特に注目は2区。今年4月の補選では山崎拓・前副総裁が約1万8000票差をつけて勝利した。が、当選後、山崎氏は永田町で存在感を示せていない。しかも、前回の山崎氏の勝利は最終的に公明党の協力を得たことが大きかった。今回、公明党の体制が整わなければ、再挑戦となる平田正源氏のリベンジもありうる。山崎氏も楽な戦いとはならないだろう。
前回、自民党は福岡県内11選挙区で改選前の9議席から4つも減らして5議席しか獲得できなかった。民主党が票を伸ばしてきたわけだが、今回、投票率が65%ぐらいまで上がれば、ほとんどの選挙区で民主党が勝利するだろう。
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