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(回答先: 亀井派 永岡議員が自殺 信念と党議拘束板挟み 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 02 日 15:11:36)
郵政めぐり苦悩?「裏切り者」陰口や抗議の電話
弱い選挙地盤 賛成票投じ「つらい」
郵政民営化法案の参院本会議採決へカウントダウンが始まったなか、永岡洋治議員が自殺した。反対派が多い亀井派に所属しながら、衆院採決で賛成票を投じたことで思い悩んでいたという永岡氏には「裏切り者」との陰口や抗議の電話が寄せられていた。支援者は「板挟みになり考え込んでいたようだ」。賛否両派の綱引きが激しさを増す永田町などに、複雑な波紋が広がった。
≪反対一転≫
「(郵政民営化関連法案への対応で)相当悩み苦しんだのが事実なんだろう。自殺すべきようなことがほかに起きていたとは思えない」
永岡氏が搬送された東京・三鷹の病院で、派閥領袖の亀井静香氏はこう話した。
先月五日の衆院本会議。法案はわずか五票差で可決された。反対票を投じた議員の大半は旧橋本派と亀井派だった。
永岡氏は当初から法案の反対論を唱え、党総務会でも反対した。亀井氏の影響を強く受けてきた一人で反対を貫くとみられていたが、採決の際は賛成に。「法案に賛成できないが、党議拘束がかかったことは重い」と話していたというが、反対派幹部は「総務会で反対表明後、執行部に激しく説得され、顔色が変わった。反対したら次の選挙では応援しないと、締め付けを受けていたのでは」と話す。
≪嫌がらせ≫
賛成票を投じた後、永岡氏の周囲は一変した。
「これまで応援してやったのになんだ」「今度はお前に青票(反対票)を入れてやる」…。
永田町の事務所には、抗議や嫌がらせにも受け取れるファクスや電話が一日十数件寄せられた。匿名や選挙区の有権者を名乗っていたという。この日発売の週刊誌で偶然「美人秘書」としてグラビアで紹介された女性秘書は「(永岡氏は)かなり悩んでいた」と明かした。先々週発売の写真週刊誌では「賛成に寝返った議員」と実名を報じられた。この件でも、永岡氏は気にしていたという。
関係者は「永岡さんは何事にも真っ向から取り組む性格。周囲に心配をかけまいと他人に相談せず、一人で抱え込んでいたようだ」と推察する。
≪政治の暗部≫
永岡氏は東大法学部を卒業後、農水省に入省。ゼネコン汚職で中村喜四郎元建設相の実刑が確定し失職したことに伴う茨城7区の補欠選挙で当選した。二期目だったが、地元では中村氏の人気は根強く、次期衆院選への出馬もうわさされる。
自民王国・茨城でも、盤石とはいえない選挙区事情に支持者は「地盤が弱いこともあり、思い悩んだ末に白票(賛成票)を投じたようだ。『非常につらい』と漏らしていた」と振り返る。
地元後援会の岡本重男選挙事務長は「採決までは悩んでいたようだったが、態度を決めた後は晴れ晴れとしていたように見えた。総選挙があるつもりで、二日に幹部会議を開く予定だった。なぜ自殺したのか…」と肩を落とした。
政治評論家の浅川博忠氏は「法案をめぐる攻防はマスコミで報道されているよりはるかに激しい戦いが一部で繰り広げられている。永岡氏は、東大、ハーバード大から農水省とエリート街道を歩み、こうした政治の修羅場には初めて直面したのでは」とみる。
「執行部からのプレッシャーもかかり、政治信条を強引にねじ曲げられたことを相当悩んでいたと思う。強権的なやり方の犠牲者だ」(亀井派の平沼赳夫元経産相)と反対派は永岡氏の死を機に一斉に、小泉純一郎首相を牽制(けんせい)した。
対する首相は「憶測でものを言うべきではない」と採決にブレーキがかかることを警戒しながらも、記者団の「採決への影響は」との質問には「それはないと思います」と余裕を見せた。賛成派議員も「永岡さんは賛成に回り、地元や派閥でいろいろいわれたから(死を選んだの)では」と首相を援護した。
民主党もだまっていない。玄葉光一郎選対委員長は会合で、自民党議員が首相について「お父さんが自分の家にガソリンをまいて、火をつけるぞといっている」と皮肉った発言を紹介しながら、自民混迷への期待と、それに続く政権交代への意欲をみせた。
緊迫の度合いがさらに高まった自民党内の賛成、反対派双方だが、浅川氏はいう。
「法案をめぐり命まで、というのは民主主義ではあってはならない。永岡氏の死は政治の暗部を示した現象だ」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/02na1002.htm
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