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(回答先: 憲法規定に違背して内閣(行政機構)優位の統治構造が維持されてきた日本 投稿者 あっしら 日時 2005 年 7 月 30 日 03:29:39)
あっしらさん、レスをありがとうございます。
レスをいただきながら、返信が遅くなりましことをお詫びします。(研さんには割り込みにて失礼します。)
これまでの考察にもありましたように、立憲主義の憲法について考えるとき、国民の統治規範かそれとも権力の制限規範と観るか、どちらの方にウエイトを置いた捉え方をするべきかと云った問題に収斂していくような気がします。
あっしらさんの分析と現状とを照合してみますと、日本国民はどうしても統治規範として認容してしまう傾向があるようですし、制限規範としての実感を持ち難くいようであります。敗戦を期に日本国民は最も先進的な立憲主義の憲法を授かることになったのですが、その精神を血肉化することなく、況してや本義を理解せぬまま60年の月日が経ってしまったわけです。日本国憲法は押し付けられたものだと強弁を繰り返す人達もいますし、時の政府にとっては確かにそうであったでしょう。しかし、果たして当時の国民はそのように受け取ったのでしょうか、疑念が尽きることがありません。
>ざっくばらんに言うと、国民の多数派は憲法そのものにそれほど関心があるわけではなく、自分がしたいことを邪魔されたくないとか、自分の利益がより多くなればいいといった感じで政治を見ていると思っています。(それはそれで政治の本質を突いてはいると思っています)
>現状は、こうやってグチを書いて、一人でも多くの方が、そんな憲法解釈もあるのかとか憲法規定はとても重いものなんだと考えていただくしかないと思っています。
>権力をめざす政治活動をやる気はないので、現実的に極めて重要なテーマについてはこんな応答しかできません。
日本人の法意識の低さや未熟さの原因をフランスや米国と比べて国民の大多数が参加するような政治的・歴史的体験の欠如に求めることは可能でしょう。さらに、その背景には人々が統治規範としての法に慣れ勤しんでしまったことや、あるいはそのように順化するように仕組まれたことも否定できないと思われます。
「(立憲主義)憲法をその本義に則って機能させる」という課題は国民全体が引受けるべきものであることに変わりはありませんし、方法論についてはこれからも継続して探究・検証していかなければならぬでしょう。しかし、その中であっしらさんの論考は事実認識にあたってのよきベースを与えてくれていると思います。この上は「現実的に極めて重要なテーマについてはこんな応答しかできません」とは仰らずに、時には方向性についても展望していただければと希望しています。
また、会いましょう。
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