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MSN毎日インタラクティブ(毎日新聞HP)http://www.mainichi-msn.co.jp/から
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050727ddm005010022000c.htmlより引用
共産党:次期衆院選での新方針波紋 小選挙区の候補擁立見送り、与党に警戒感漂う
共産党が次期衆院選で相当数の小選挙区で候補擁立を見送る可能性が強まり、選挙戦全体の構図に影響しかねないとして各党の注目を集め始めた。同党はあくまで民主党との対決姿勢も強調しているが、実際には「候補空白区での共産票が反自民票に流れる」(民主党幹部)ことへの警戒が与党に強いためだ。特に、準備期間が短くなる早期の衆院解散の場合、新方針の影響が強まるとの見方も出ている。
「別に公明党に学ぶわけじゃないけど、公明党ってそうでしょ」
市田忠義・共産党書記局長は25日の毎日新聞のインタビューで、同党と対立してきた公明党がすべての選挙区での候補擁立にこだわらずに比例代表を戦っている点にあえてふれ、相当数の選挙区で候補の擁立を見送る可能性を示唆した。
党勢退潮に苦しむ共産党は03年衆院選、04年参院選で議席をそれぞれ11減らした。特に03年は自民、民主の対決に埋没、300小選挙区の候補は全敗し、比例代表も9人当選まで落ち込んだ。供託金が没収された選挙区も235に上った。
昨年11月に志位和夫委員長が全選挙区一律の候補擁立を見直す方針に言及した当時は、非擁立区は少数にとどまるとの見方も根強かった。「(選挙区候補)200人はクリアしないとダメ」との市田氏発言をめぐり他党には50〜100区程度で同党が空白区となるとの観測も出ている。
こうした動きを特に警戒するのが自民、公明両党だ。空白区で共産票が自民候補に流れる可能性は「極めて低い」(自民幹部)とみている。一方、民主党は「共産票が回れば与党候補を上回れるところがある」(中堅)と、上乗せ効果へ期待は隠せない。前回選挙の結果をもとに東京に25ある小選挙区で共産票を民主票に上乗せするシミュレーションでは、民主23議席、自民はわずか2議席となる(実際は自民12、民主12、公明1)。
もっとも共産党はこのところ民主党批判を強めているうえ、大都市圏での空白区は少ないと予想され、影響は限定的との見方もある。しかし、衆院解散が取りざたされる中、各党は新方針に無関心ではいられないようだ。【宮田哲】
◇「従来発想変え、比例得票探求」−−市田共産書記局長
市田書記局長への25日のインタビューの要旨は次の通り。
−−全選挙区に一律に候補を擁立しない理由は。
300選挙区すべてに候補擁立を目指している。ただし、候補者が日常的活動をすることが組織の点から難しいところは、必ずしも擁立を義務づけない。比例(代表の得票)のためには当落を度外視して、党を躍進させるため全部(の選挙区で)候補を立てた方がいいという発想があった。しかし、そういうことでは逆に有権者からひんしゅくを買う場合がある。候補を小選挙区に立てなくても、比例で得票する方法を探求したい。
−−選挙区候補は200は超える見通しですか。
内定を含めて現時点で決まっているのは(300選挙区のうち)百数十。常識的にはそういう線をクリアしないとダメだろう。
−−他党への影響は。
民主が得するとか自民党はどうかということは考えていない。関係も関心もない。自民党政権でも民主党政権でも何の変わりもない。民主党と選挙協力は100%あり得ないし、連立を組む可能性もない。
−−実際に日常活動が足りないのは大都市圏以外ですか。
そうなるだろう。農村部でも条件の合うところは立てる。
毎日新聞 2005年7月27日 東京朝刊
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