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(回答先: 誤解を最小限にとどめる為、もうちょっと付け足します。 投稿者 デラシネ 日時 2005 年 7 月 27 日 09:22:41)
>(たぶん黒船の来訪以来)われわれ日本人の精神文化が、如何にアメリカを中心とする西洋的価値観に汚染されてきたか、あらためて見直す必要がある。
西洋的価値観には自由、民主主義、人権という大事なものがあります。私が安保闘争を支持しても、それらの価値観に反対するからではありません。アメリカの独裁的な軍事行動に反対しても、民主主義の伝統もアメリカの地方にはある。そのようなものまで独裁的に支配されて良いとは思いません。
また、私は極右的な北朝鮮絶対悪論者には労働者国家無条件擁護を掲げるものです。しかし、それは今の北の朝鮮の体制が良いと思うからではありません。体制を崩壊させることへの怒りではなく、「崩壊するのが分かっている国にわざわざとても飲めないような無理難題を吹っかけて追い詰めて戦争に持ち込もう」とする汚い作為を感じた時に怒りを感じるのです。北・朝鮮はあくまで太陽政策で改革していくべきだと思います。ただし、やり方を間違えると、一般国民の窮状が解決せず、危機的状況が延ばされるだけのこともある。私は北朝鮮ではなく、北・朝鮮と書くのは交渉を打ち切って「金正日は48時間以内に退去せよ」というような横暴な態度を取っても、東アジアにとってロクなことにならないと思うからです。難民発生や韓国経済危機とその影響による連鎖危機などためにならないことが多すぎると思います。それでも北の民主化は必要だと考えています。北を抹殺することに反対しているのであって、民主化することに反対している訳ではありません。
北・朝鮮の体制については、現在においても今あるがままの体制を擁護している人すらいます。「聖家族による永遠の支配が続くべきだ。西側の軽薄な文化や自由・民主主義・人権などは資本主義支配のためのものだから否定されるべき。朝鮮式の社会主義を認めよ」信じられないかも知れないが、こういう思想の人がない訳ではないのです。私の入試の時に勧誘に来た党派は完全な親北派であり、日本人民戦線などは未だに「スターリンの指導正しかった」という見解なのです。このような反米民族主義的な独裁志向には、拒絶反応を感じます。
私は連合赤軍みたいな独裁政権に支配されるくらいなら、今のアメリカ追随の自民党支配の方がましだと思ってます。アメリカより北・朝鮮の体制の方が良いと思っている訳ではありません。自由・民主主義・人権を否定するために反米民族主義を掲げるつもりはありません。反米ではなく、あくまで反軍国主義です。自由・民主主義・人権を守るためにアメリカを批判するのであって、独裁政権に支配されて、金正日に自由を奪われたいからアメリカに反対するのではない。
反米民族主義は大の虫が生きれば、小の虫が虐殺されようが、どういう扱いをされようが結構であるという考えだと思ってます。結局そこの共同体で一番声のデカイ奴がのさばるのを許容しよう、アメリカでなければ、資本主義でなければ、どんな殿様支配でもいいじゃないかという思想じゃないかと思っています。連合赤軍のような反米民族主義的な人々は、女性や少数民族のような声を上げられないマノリティの人々の声を無視する傾向があるのではないかと思ってます。大雑把な捉え方なので、反論はあるでしょうけど。
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