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自民党「憲法改正」に向け動き出す─「新憲法−国民の声を聞く集い」
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投稿者 天木ファン 日時 2005 年 7 月 16 日 16:13:56: 2nLReFHhGZ7P6
 

自民 札幌で新憲法対話集会 「教育・文化国家へ」中曽根氏、意義強調

 新憲法起草委員会(委員長・森喜朗元首相)の要綱をまとめた自民党は十五日、憲法改正に向けた保守層の世論を喚起する対話集会「新憲法−国民の声を聞く集い」を札幌市内のホテルで開いた。憲法改正を党是とした結党以来、初の試み。与謝野馨政調会長は要綱をもとに「二十日から月末ぐらいに条文ができる」と述べ、十一月の結党五十年大会に向け草案づくりが着実に進んでいることを示した。

 与謝野氏は「憲法改正のキーワードは(発議に必要な)三分の二を国会でどう確保するかだ。自民党単独では無理だ。まずは公明党と話し、次に民主党と話していきたい」と述べ、他党との調整が必要になることを改めて指摘した。

 対話集会では起草委「前文」小委員長の中曽根康弘元首相が基調講演し、憲法改正の意義について「日本を今のような経済国家から教育、文化国家に変身させ、(安全保障面では)情報戦略の体系をつくるようにすることだ」と強調した。

 評論家の上坂冬子氏と八木秀次・高崎経済大助教授らによるパネルディスカッションも開かれ、上坂氏は「占領下でつくられた憲法がなぜ日本の憲法なのか。全部やり直すのはいいことだ」と評価。家族や家庭を大事にする憲法にしてほしいと注文した。

 八木氏も「自衛隊の存在、集団的自衛権(の行使)をきちんと書き込むことだ。現在は、法治主義が『放置主義』となり、憲法を順守できないジレンマに置かれている」と憲法改正の必要性を訴えた。
 自民党は今後、全国九カ所で対話集会を開催する予定。

     ◇

 ■政局絡み草案作り曲折も

 この日の集会には会場の収容能力二千人をはるかに上回る聴衆が集まり、憲法改正に対する関心の高さを印象付けた。

 「日本のための憲法改正に毅然(きぜん)と取り組んでほしい」「日本人の心のよりどころを示してほしい」−。対話集会の最後に設けられた参加者からの質問は、党側が取捨選択したものとはいえ、保守政党らしい憲法改正への熱い期待が寄せられた。パネリストの上坂冬子氏から「改正に何年かかるの?」と質問された与謝野馨政調会長が、「うーん」と返答に窮する場面もあった。

 十一月に発表する自民党新憲法草案が「自民党らしさ」を強調しても、実際の改正案発議には国会で三分の二以上の賛成が必要とする現憲法の制約が立ちはだかる。このため、与謝野氏は他党との調整に言及したのだが、自衛隊の位置付けや集団的自衛権の行使問題などをめぐって公明党や民主党との話し合いが難航するのは必至だ。

 小泉政権の行方も新たな壁になりそうだ。対話集会の冒頭にあいさつした武部勤幹事長は「国会は郵政民営化法案で国民に心配をかけているが、(結党五十年大会の)十一月十五日を絶対忘れてはならない」と党内の結束を強調して、民営化反対派を牽制(けんせい)した。しかし、反対派は小泉内閣退陣を視野に入れた動きを見せており、政局が混乱すれば新憲法草案づくりそのものに黄信号が点灯する事態も予想される。(今堀守通)

     ◇

 【発言要旨】

 ≪中曽根康弘元首相≫

 マッカーサー元帥がアメリカ流のトタン屋根の家として作ったのが今の憲法だが、雨漏りがして土台が弱くなっている。瓦屋根のヒノキ造りの日本の家をがっしり作って、日本人自らの力で出直そうというのが憲法改正だ。憲法改正の意欲が生まれてきたのは日本民族に底力がある証拠だ。
 憲法改正で日本の空気はがらりと変わる。おのずと愛国心が生まれ、外国にも礼儀を守りつつ言うべきことを堂々と言える独立国家ができる。
 天皇の大切さを書くべきだ。天皇の伝統的権威と、将軍や首相の権力を上手に組み合わせて、日本は二千年近く発展してきたからだ。
 九条は平和主義を残して自衛軍を置きたい。日本を守る米軍が攻撃されたら助けるくらいの道義がないと国は成り立たない。日本が国際社会で日なたを歩きたいなら、外国と一緒に汗を流さないといけない。安全保障基本法をつくり、国会の了承を得て、(国際協力活動のため)海外で武力行使することも必要だ。
 憲法改正で経済国家から教育・文化国家へ変身すべきだろう。

     ◇

 ≪八木秀次・高崎経済大助教授≫

 現憲法は冷戦開始前の米国の世界戦略が反映されている。日本さえ悪いことをしなければ世界平和が訪れるという考えだが、昭和二十八年に来日したニクソン副大統領(当時)は「米国は(現憲法をつくった)同二十一年に善意の誤りを犯した」と発言している。
 湾岸戦争で軍事的貢献ができないと国際社会のフルメンバーとして認められないことを日本は痛感した。北朝鮮の拉致、核問題、中国の軍事的脅威、異常な反日感情が、国民が憲法改正を支持する背景にある。新憲法では個人と公の関係や家族尊重を規定した方がいい。
     ◇

 ≪上坂冬子氏(評論家)≫

 私は終戦時、十五歳。占領下にGHQ(連合国軍総司令部)のマッカーサーが八日間でつくった草案を日本語に訳しただけのものが、日本の憲法であるはずがないと思ってきた。改正ではなく、新憲法を制定してすべてをやり直すのが正しい姿だ。
 新憲法で軍隊をはっきり書く。平和を守れと言って軍隊を持っていなくて平和を守れるのか。現憲法公布後に処刑された日米開戦時の首相、東条英機は、その遺言で「九条は非常に賢明な規定だが、泥棒がまだいるのに警察を止めるようなもんだ」と見抜いていた。軍隊のない国家などない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050716-00000006-san-pol


この集会の模様がネットで中継された。
「国民の声を聞く集い」
http://www.jimin.jp/jimin/shin_kenpou/koe/index.html
http://www.jimin-douren.co.jp/

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