★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK10 > 350.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
7月4日―メディアを創る
都議選結果に見るこの国の政治の更なる混迷
想定内ではあるにせよ、今度の都議会選挙の結果は、日本の政治状況を見事に反映した結果になった。今後日本の政治は閉塞感がますます高まることになる。
東京都民でない私にとって、どんな顔ぶれが選ばれようがまったく関心はない。おそらく、仕事の為に東京に仮住まいをしている多くの都民も同様であろう。だから投票率が低いのだ。
今度の選挙に一番関心を持った連中は、選ばれるかどうかでその後のおいしい生活がかかっている候補者と、その候補者が当選する事によって職にありつける身内の支持者たちである。一体争点は何であったのか。誰も答えられない。都議会議員が誰であろうと、その議員が今の石原都政を変えられるというのか。とても出来ない。
私の唯一の関心は、今度の都議選が日本の今後の国政にどのような影響を与えるかである。そしてこの点について、私は、今更ながらこの国の政治の先行きに絶望感を覚える。
これほどの悪政、無策を続けている自民党が勢力を盛り返すはずはない。だから現有議席を減らしたところで驚かない。むしろ減り方が少ないということで自民党は救われたのだ。一方の民主党はどうか。議席を大きく伸ばして第二党となったというのが新聞の見出しだ。しかし、これだけ自民党政治、石原都政が問題を抱えている時に、それでも自民党を上回る事ができなかった。いつ勝てる時がくるというのか。強さを見せたのは公明党だ。自民も民主も公明党の組織票がなければこれからの選挙は戦えないということを、ますます見せつけた。創価学会の支持者であればいざしらず、一般の国民にとってこんな不幸はない。オール与党に一人挑戦していると叫んだ共産党も議席を減らした。共産党は深刻に受け止めるべきだ。社民党に至っては一人も当選者を出せなかっただけでなく、その集票力のあまりの少なさに、こんどこそ消滅する政党であることを世間に示した。
かくして日本の政治状況はいわゆる第三勢力、リベラル政党がなくなりつつある。
要するに、賞味期限がとっくに切れている自民党が、民主党の不人気に支えられて政権に居座り続ける、その自民党が、政権をとる力も人気のない自称政権準備党の民主党と2大保守政党政治を進めていく、その中で公明党のキャスティングボートがますます強まり、この国の政治を左右する。そういうことなのである。
都議選の結果、国政選挙は遠のいた。どの党も選挙に勝てる自信がないからだ。公明党もこれ以上のものを望まないであろう。おそらく来年の末ごろまで選挙は無く、従って自民、民主、公明の三党による八百長政治が続くことになる。
これは心ある国民にとっては耐えられない状況だ。しかし諦めてはいけない。自民、民主、公明の馴れ合い政治には、日本の抱えている諸問題を解決する事は出来ない。いずれ日本という国が深刻な状態になり、国民の不満が積み重ねられていく。変革のエネルギーが溜め込まれる。その時こそ日本の既成政治システムを変えることが出来るかもしれないのだ。
その時まで、私は忍耐強くこの国の政治状況を監視続けようと思う。発信していこうと思う。そして混乱期の中から現れる真の改革者を見極めていこうと思う。
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSColumnT&Init=CALL&SYSKEY=0096
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK10掲示板