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『亜空間通信』1041号(2005/07/01)
【偽の友代表格・日本共産党のカリスマ「宮本顕治"獄中12年の嘘"」暴露WiLL記事の波紋広がる】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
季刊『真相の深層』05夏6号から、『カール・マルクスの大罪』の連載を開始した。
以下は、本年9月1日発行の秋7号に掲載予定、『カール・マルクスの大罪』(その2)の準備である。そこに冒頭の「緊急臨時挿入項目」を設けた理由は後述する。
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序章への緊急臨時挿入項目
「宮本顕治"獄中12年の嘘"」
本シリーズは、様々な角度、視点から、その根本に暴力主義を根深く宿し、20世紀を血みどろにしたカール・マルクスの思想を大罪として、論断することにある。
[中略]
日本における暴力容認の階級闘争至上主義の組織的な具象化は、日本共産党であり、本連載の国内的な目標は、とりわけ、そのカリスマ指導者、宮本顕治の正体の暴露にある。
私は、その準備として、以下の電網宝庫(ホームページ)特集を続けてきた。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/pro-series.html
元共産党「二重秘密党員」の遺言または 日本共産党犯罪記録
http://www.jca.apc.org/~altmedka/marx-hihan.html
千年紀に寄す:カール・マルクスとその亜流の暴力革命思想への徹底批判序説
ところが、この連載開始の直後、月刊誌、WiLLの2005年8月号に、特別対談「宮本顕治"獄中12年の嘘"」が掲載された。対談の主は、立花隆と兵本達吉である。
日本共産党員の経験のない文藝春秋の編集者だった立花隆の『日本共産党の研究』の存在は、私自身が日本共産党員の時代から知っていた。日本共産党除名組の兵本達吉の月刊誌『正論』連載は、時折目にしていたが、きちんと読む暇はなかった。これが、「単行本として近々刊行予定」とある。
しかも、兵本達吉の研究によると、日本共産党内で神格化された宮本顕治の「獄中12年」が嘘で、大半は「未決」のまま、東京の小菅刑務所に拘留されていただけ、というのだから、こうなると、時機を失しては、時代遅れとなる。WiLLは月刊誌、こちらは季刊誌である。ただでさえ、速報性では劣る。だから、少なくとも、できる限りの緊急な努力をする必要がある。
そこで、連載でも宮本論を早めに掲載することにし、とりあえずは、概略の問題点を、急ぎ、列挙することにする。[後略]
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ともかく、世間の反応を求めて、電網(インターネット)検索をしたら、以下の結果がでた。
WiLL、宮本顕治、網走、嘘 の検索結果 約 39 件中 1 - 31 件目 (0.20 秒)
何と、早速、日本共産党の本部が反応している。カリスマ擁護の直立不動では、創価学会と良い勝負の組織である。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-06-28/2005062804_04_0.html
2005年6月28日(火)「しんぶん赤旗」
こんなことも知らないで
元党員で、公安警察との関係で党を除名され、いまはもっぱら共産党攻撃の文章を反共雑誌に売り込んでいる兵本達吉氏。今度は、さる雑誌の対談で、「宮本顕治“獄中十二年”の嘘(うそ)」と騒ぎたてています。
なにが“嘘”かというと、網走の監獄に十二年いたかのように宣伝して、世間をだましていた、というのです。
とんでもない。宮本さんが戦争中の一九四四年十二月まで東京で法廷闘争をたたかったことや、網走刑務所におくられたのは四五年六月であることなどは、日本共産党の歴史を多少とも知っている人なら、常識になっている話です。
ところが、兵本氏は、「詳しく調べるまでは宮本は本当に網走に十二年間入獄していたと思っていた」というのです。それも獄中の顕治さんと妻の百合子の往復書簡集『十二年の手紙』を「読まされてるから」そう思うんだと。
こんなばかげた話はありません。『十二年の手紙』は、「市ケ谷刑務所」と「巣鴨拘置所」からの手紙が大部分をしめ、網走からの手紙は四五年七月三日付と九月二十日付の二通のみ。兵本氏は『十二年の手紙』をめくりもしなかったのです。
対談相手の立花隆氏が、「網走三カ月半」の事実が知られるのは兵本氏がいいだしたからなのか、と感心するのですから、お粗末ぶりは同程度。百合子の「実家」、正確には父方の祖母の住んでいた所ですが、それを福島ではなく「茨城」と口にするいいかげんさをふくめ、“共産党情報”を売り物にしている兵本氏が、いかに“日本共産党知らず”であるかをさらけ出したお粗末な文章でした。(博)
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いかにも日本共産党らしい子供だましの「揚げ足取り」だが、これでも党員・信者を騙し続け、つなぎ止めることはできるであろう。
私も、往復書簡集『十二年の手紙』なんざ、手に取る気にもならなかった。網走刑務所で釈放されたことは周知だから、「十二年とある題名と会わせて、「網走に12年」と思い込んでいた。上手な騙し方だったのである。福島と茨城の取り違えなど、良くあることで、あげつらう方が下品、低劣である。
しかし、これはかえって面白い。WiLL編集長の花田も、立花隆も、兵本達吉も、大いに発奮するであろう。
やれ!やれ!
以下は、ついでに発見した電網(インターネット)記事である。冒頭に日本共産党の主張を引いておいて、「リンチ殺人事件」の真相を記す形式になっている。
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http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/9729/rinti.htm
<日本共産党 リンチ殺人事件> Ver. 1.0
<日本共産党HPより引用>------------------------------------------------------------
Q「宮本リンチ事件」はほんとうですか?
A (前の部分略)
戦前は、ほんとうにひどい時代でした。日本共産党が、戦争に反対し、主権在民の民主政治を主張した というので、あらゆる弾圧が加えられました。そして、共産党を極悪の犯罪人にしたてあげようと、あり とあらゆるデマ宣伝がふりまかれました。この「事件」もその一つで、逮捕された宮本さん(宮本顕治名 誉議長)に「殺人」の罪を押しつけようとしたのです。 しかし裁判で、宮本さん自身が事実と道理をつくして論破したため、あの戦時下の法廷でも、政府の思 惑ははずれ、別の罪名で監獄に送るしかありませんでした。その「罪」も、戦後、日本が民主主義の時代 を迎えたときに、政府によって公式に取り消されたのです。
中略
戦時下の法廷でもウソが証明されました
<引用終>------------------------------------------------------------
まさに噴飯物とはこれでしょう。調べればすぐ分かる嘘を付くのはお家芸です。
<宮本顕治に対する確定判決>を引用します。(カタカナ→ひらがな)
引用開始
右の者に対する治安維持法違反殺人同未遂死体遺棄不法監禁銃砲火薬類 取締法施行規則違反被告事件に付き・・略・・判決すること左の如し。
主文
被告人を無期懲役に処す。
押収に係るアストラ小型拳銃壱挺及実包弾丸参発(押収番号略)は之を没収す。
理由
・・前の部分略・・
相応じて共に小畑を組み伏せ、尚も大声を発し死力を竭して抵抗する 同人を一同にて押しつけ、以てその逃亡を防止せんとして互いに格闘し 、因って同人に対し頭部、顔面、胸部、腹部、手足等に多数の皮下出血 その他の傷害を負わしめ、ついに同人をして前記監禁行為と相俟って 外傷性虚脱死(外傷性ショック死)に因り同日午後二時頃その場に急死 するに至らしめたるが・・略・・死体の処置に窮したる結果・・略・・ 同家床下に埋没せしめ之を遺棄し、略
引用終わり
参考文献;日本共産党の研究1〜3 講談社文庫立花隆著
日共リンチ殺人事件 恒友社 松本明重編
次に 第14回尋問調書 被告人袴田里見 からの引用です。
リンチ共産党事件の思い出 平野謙 三一書房 刊 p248より。
(かたかなをひらがなに変え、句読点、濁音を補ってあります。)
引用開始
査問中秋笹が用意してあった斧の背中で大泉の頭をごつんと殴ると同人の 頭から血が出たことを見受けました。 又秋笹は小畑の足の甲あたりに火鉢のたどんの火を持ってきてくつつけました すると小畑は熱い熱いと云って足を跳ね上げました。 夫れがためたどんが畳の上に散って処々に焼け跡を拵えました。 その時私が薬缶の水を之は硫酸だと言って脅し乍ら小畑の腹の上に振りかけますと 同人は本当の硫酸をかけられたと感じて手で水を除けようとしました。 其の動作が余り滑稽であったので夫れに暗示を得て多分木島であったと思いますが 真物の硫酸を持ってきて小畑の腹の上にかけました。 すると段々硫酸がしみこんでくると見へて痛がって居りました又誰かが錐の尖で 大泉の臍の上の方をこずきましたら大泉は痛いと云って悲鳴を挙げていました。
引用終わり
これが「査問」です。
そして、「政府によって公式に取り消されたの」も虚偽であります。
宮本は昭和20年10月9日出獄しています。
当初、この釈放については司法省の特別の計らいによって「刑の執行停止」 が認められ、仮出獄となったと言われたようです。治安維持法違反だけなら GHQによる政治犯出獄令で無条件なのですが、先記のごとく殺人、 殺人未遂、不法監禁、死体遺棄という罪状ですから、政治犯出獄令による ものではありません。どうも、「病気による刑の停止」によったことが 明らかになった と書いてある本(「誰も知らない日本共産党のホンネ」 雷韻出版2000.5.15)がありました。どうやら仮病で・・。
この事件に同時に参加した袴田里見の著書「党とともに歩んで」のなかには 下記のように記されています。
p393 より引用
「網走で宮本顕治同志が釈放されたというのは、これは網走刑務所長の まちがいだったか、あるいは司法省から行った書類の不備だったのでしょう。 そのまちがいがあったことがひじょうに助けになったわけです」
引用終わり
日共スパイ・リンチ殺人事件こそ、過去の一事件として問われているのではなく まさに現在、只今 に於ける共産党と共産主義者の姿勢と責任の取り方 を問われているのである。
過去、宮本顕治、袴田里見らは自己美化と権威主義、党内民主主義の破壊、 歴史の歪曲と偽造を繰り返し、未だにリンチ殺人事件に付いては、現在の彼党の HPに露骨極まりなく顕現されているように、全く、その歴史的事実を直視する 目と勇気を持ち合わせていない。
根を同じくする共産主義者特有の人格的欠陥から リンチ殺人事件ときわめて酷似した 連合赤軍リンチ殺人事件を発生せしめたことも解かれるべきその原罪として共に背負い 込む必要がある。客観性の欠落した情勢判断の拙劣さ、疑心暗鬼、内ゲバ殺人と手段方法 に至るまで酷似しているからである。そして、第一の日共スパイ・リンチ殺人事件は今に 至るまで自己批判と総括がなされていないが為に。
其の時代委員長であった田中清玄の手記によると共産党はピストルを大量に密輸入し 資金もコミンテルンから得ていました。50件を越える警官殺傷事件があったのです。
田中清玄 武闘共産党時代 (日本共産党の研究1 立花隆より孫引き引用)
引用開始
中国共産党の技術機関と連絡をとる。・・中略・・大きな船に密かに積み込んで神戸に入港 する前に、須磨の沖あたりで、完全に防水を施した箱に入れ、浮きを付けて海中に投ずる。 あらかじめ打ち合わせがしてあるから、夜中に小舟でそれを拾いに行くというわけである。
引用終わり
このピストルを使って、特高(当時は丸腰で逮捕に臨んだ)に対するピストル乱射など もうメチャクチャです。
一方、自分の陣営内部に対しては、日共スパイ・リンチ小畑殺人事件の発生の前年 にも 全協関係の党員、活動家であった尹基協をくじ引きの結果、村上某が加害者となり、 ピストル射殺、また、平安名常孝を絞殺と刺殺を東京荏原戸越長応寺墓地脇で謀るも 加傷のみで殺人は未遂、があったのです。
先に挙げた「袴田 尋問調書」はひねくれ者に云わせると官憲の拷問に屈しての虚偽だと云い かねませんが、袴田は 彼自身が書いた本 「党とともに歩んで」 新日本出版社 で
引用開始
わたしの病気も相当ひどい状態だったし、そのまましばらく調べをやらなかったのです。 ですから、わたしは拷問されないままです。
引用終わり
とはっきり書いています。
この本は 宮本顕治により、間違っていると部分改訂させられたりの挙げ句に、とうとう絶版に させられてしまいました。−−−言論弾圧です。(小生が持っているのは1969.6.20 第2版です。)
参考文献;日本共産党の研究1〜3 講談社文庫 立花隆
日共リンチ殺人事件 恒友社 松本明重編
リンチ共産党事件の思い出 平野謙 三一書房
党とともに歩んで 袴田里見 新日本出版社
誰も知らない日本共産党のホンネ 雷韻出版
ほか
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上記の「リンチ殺人事件」に関しても、WiLL特別対談「宮本顕治"獄中12年の嘘"」は、非常に面白い。
日本共産党が「暗黒裁判」とか「判決はデッチ上げ」とか、しきりにいいふらすので、ロッキード事件で活躍した法務省の安原刑事局長が怒り、「再審請求すればいいじゃないか、再審請求で無罪になった吉田厳窟王もいる。国会でそれを言うぞ」と言ったら、日本共産党はびっくり、正森弁護士を法務省に飛んで行かせて、「もう今後デッチ上げってことは言わない。だから国会で再審請求しろと言わないでほしい」と頼み、以後、日本共産党は、「デッチ上げとは言わなくなった」というのである。
私は、『マルコポーロ』廃刊事件以来の旧知の花田編集長に、電話で、「面白かった」と感想を述べ、今後の調査を求めた。私個人では、そこまで調べる余力のない「スクープ種」である。ミヤケンが世間に売る出した「出世作」の芥川論、「敗北の文学」は、松山高校時代の同人誌、『白亜紀』の別人の論文の盗作だという同窓生の説があるのである。しかし、どこかの図書館にあるのは、肝心の頁が切り抜かれており、内容の比較ができないというのである。同人誌を保持している同窓生を捜し当てることができれば、「盗作の証拠出現!」となるのである。
この忙しい時、しかも酷暑の最中、困ったことだが、適宜、対応するしかない。ああ、自称「嘘発見」名探偵、「偽の友」退治は、疲れる、疲れる。
以上。
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2005.07.01.現在、1,041号発行済)
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