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『ネット利用は実名で』 小中校でブログ教育を
総務省は27日、自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた。匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める。今週初めに発表する総務省の「情報フロンティア研究会」の最終報告書に盛り込む。
国内のネット人口は増加する一方だが、匿名性が高いために自殺サイトの増殖や爆弾の作製方法がネットに公開されるなど、犯罪につながる有害情報があふれている。総務省はそうしたマイナス面を排除し、ネットを経済社会の発展につなげていくためには、実名でのネット使用を推進し、信頼性を高めることが不可欠と判断した。
研究会の提言は「匿名性が高いためにネット社会への心理的な忌避感が広がっている」ことが、情報技術(IT)利用の障壁になっていると指摘。子供のころからネット社会のモラルについての「しつけ」が重要と位置付け、小中学校の児童・生徒がブログや、知人だけが入れる「知り合いサイト」SNSを使い、実名または実名に準ずるネット上の名前で情報発信する仕組みを全国で導入すべきだと提案した。
また地域活性化のために、地方自治体や自治会単位でもSNSを導入する必要性を訴えた。ただネット上での実名使用はプライバシー保護の観点から課題もあり、今後議論を呼ぶ可能性もある。
<メモ>
【SNS】 ソーシャル・ネットワーキング・サイトの略。米国から流行し始めた会員制のコミュニティーサービスで、参加者が互いに友人を紹介して新たな友人関係を広げることが目的。友人からの紹介がないとサイトでの参加者のやりとりに入れない仕組みになっている。実名性が高いことが特徴で、多くの人が顔写真や本名をサイト上で公開している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050627/eve_____kei_____000.shtml
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