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説明にいこうとするのは自然なことである。」(72ページ)
「来年の大河ドラマや大リーグ中継についての説明もするかも知れないが、昨今、永田町
で話題になっている個別の番組があれば、それについて説明をすることも不自然ではない。」(72ページ)
この論理に立てば、予算の国会承認制があるかぎり、放送に対する外部からの干渉を否定する放送法第3条が死文化するのも、やむをえないという帰結になる。
長谷部氏は、後段で、事前説明がおかしいというなら、NHK予算の国会承認制を廃止するよう要求すべき、と言っている。確かに、予算承認のカギを握る与党政治家の介入の温床・きっかけになりやすい予算の国会承認制を廃止するという主張は検討に値する。
しかし、それを裏返して、逆も真なり(予算の国会承認制があるかぎり、事前説明、政治介入は不可避)というのは立証なき論理の飛躍である。
個々の番組についてまで、お伺いを立て、政治家の意向を呑まなければ、予算を通してもらえない現状を追認せよというなら、「予算を人質にとった政治介入を甘受せよ」とNHKに託宣するに等しい。
2.NHKと政治家の関係を、放送事業者と広告主の関係と等置して、番組の事前説明を
正当化しようとしている点「政治家に説明に行くなというのは、広告料を財源とする放送事業者に向かって、番組の内容について広告主に一切説明するなと要求するようなものである。」(75ペ−ジ)
一見して、この文章は意味不明である。麻生総務大臣は過日、受信料不払いが増え続けるようなら、政府広報の形でNHKに広告料を注入するのも一案と発言したが、長谷部氏が好んで使う「現行制度では」、政府あるいは各党はNHKに1銭の広告料も払っていない。したがって、政府あるいは各政党はNHKにとって広告主ではありえない。であれば、政府、政党を広告主に見立てて、番組の事前説明を正当化しようとする「たとえ話」は瓦解する。
もっとも、長谷部氏は後段で、次のように書いている。「そうした外部からの圧力に屈することなく、番組編集の自律性を保つのが、放送事業者の務めではあるが。」(75ページ)
いったい、長谷部氏は何を言いたいのか? こういう認識があるのなら、政府、政党を広告主に見立てて、スポンサーにお伺いを立てるのも無理からぬこと、などと訳知りな言い方をしたことが宙に浮いてしまうことを自
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