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キューバのカストロ国家評議会議長の暗殺計画などに関与した亡命キューバ人の大物テロリスト、ルイス・ポサダ元被告(77)が今年5月、米フロリダ州で不法入国容疑で拘束され、キューバなどが身柄引き渡しを求め米政府に対する圧力を強めている。元被告はカストロ政権転覆を企ててきた米中央情報局(CIA)の元工作員で、米政府は難しい対応を迫られている。
ポサダ元被告は73人が死亡した1976年のキューバ航空機爆破テロ事件の主犯としてベネズエラで拘束されたが、85年に脱獄し米国に亡命。2000年には、パナマでカストロ議長暗殺計画の首謀者として逮捕され、禁固8年の判決を受けた。だが、昨年8月、親米派のパナマ政府から恩赦で釈放され、今年3月にメキシコ国境から米国に侵入、亡命を求めた。
カストロ議長は米国にポサダ元被告の身柄引き渡しを求めるとともに、ブッシュ政権の対テロ戦争を「偽善」と厳しく批判。5月、大規模なデモを行わせ、「暗殺者に処罰を」と訴えた。
親キューバ路線をとるベネズエラのチャベス大統領も「米国にはよいテロと悪いテロがあるようだ」と皮肉り、身柄引き渡しに応じなければ「外交関係を見直す」と、石油輸入の約15%をベネズエラに依存する米国に脅しをかけた。
これに対し、米側は元被告の処遇について、「政治問題でも外交問題でもない。法律に基づいて処理する」(バウチャー前国務省報道官)と歯切れが悪い。
米政府が対応に苦慮しているのは、元被告が米軍などから諜報(ちょうほう)活動や爆発物取り扱いの訓練を受け、60〜70年代にCIA工作員としてカストロ政権転覆作戦などに関与したことに加え、大票田フロリダ州で政治的な影響力を持つ亡命キューバ人の間で英雄的存在とされる事情もある。(読売 2005年 6月19日)
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