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(回答先: ナベツネ、首相の靖国神社参拝に反対 − 文藝春秋 投稿者 kaname 日時 2005 年 6 月 19 日 23:09:18)
『読売新聞』と次期首相レース
「小泉首相は,いったいこれまで,どのような歴史認識観に基づいて靖国神社に参拝していたのだろうか」と書き出した『読売新聞』の4日付(朝刊)社説の持つ意味は大きい。
「靖国参拝問題―国立追悼施設の建立を急げ」と題した同紙社説はこう続いている。「2日の衆院予算委員会で,小泉首相は民主党の岡田克也代表の質問に答弁し,極東国際軍事裁判(東京裁判)で有罪とされた,いわゆるA級戦犯について『戦争犯罪人であると認識している』と述べた。"犯罪人"として認識しているのであれば,『A級戦犯』が合祀されている靖国神社に,参拝すべきではない。
<中略>
小泉首相は,岡田代表の質問に答える中で『首相の職務として参拝しているのではない。私の信条から発する参拝』と述べ,私人として参拝しているとの立場を表明した。私的参拝であるなら,参拝の方法も考えるべきではないか。昇殿し,『内閣総理大臣』と記帳するのは,私的参拝としては問題がある。<中略>靖国神社が,神道の教義上『分祀』は不可能と言うのであれば,『問題解決』には,やはり,無宗教の国立追悼施設を建立するしかない。
<後略>」
――同紙社論の大転換と言っていいだろう。伏線はあった。中曽根康弘元首相 は5月27日に東京・赤坂プリンスホテルで開かれた87歳の誕生日を祝う会で「総理は日本の歴史の頂点に立って,世界を見渡しながら,骨太の基本計画,国家像というものから国民に訴える,世界に発信する姿勢が欲しいと思う」と,やや抽象的ながら小泉純一郎首相の靖国参拝問題による今日の日中関係の悪化に苦言を呈した。一方,渡辺恒雄本社グループ会長(兼主筆)はお祝いのスピーチで次のように語った。「中曽根さんは,体力,知力,頭脳力,何の衰えもない。
西園寺(公望)さんは中曽根さんの年になる前に呆けて,近衛内閣,東条内閣への道を開いた。日本を潰さないよう,あと20年は頑張って頂きたい。小泉という人は政治哲学と世界観を持っていない,まことに歴然たるものがある」――この直後,そして件の社説掲載直前の3日,中曽根は『読売』主催の講演会で,改めて持論の「A級戦犯の分祀が現実的な解決方法だろう」としたうえで,「分祀に時間がかかるなら,参拝を止めるという決断も一つの立派な決断だ」と述べたのだ。
『読売』社説には,A級戦犯の分祀に現実性がないとの認識が示されてはいるものの,社論転換は,明らかに事前に中曽根と渡辺との間で擦り合わせたうえでのことである。
(以下略)
http://www.insideline.co.jp/cover_stories/cover_st.html
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