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兵庫県の教育界は以前からよく問題を起こすところである。もうひと昔前には、こんな事件があった。県立高塚高校校門での教師による女生徒傷害致死事件、県立農業高校での校長らによる入試答案改ざん事件など、がある。
最近では、休職中の中学教諭による中国自動車道での転落放置死事件。教育委員会指導主事の電車内わいせつ行為事件など、がある。
その他懲戒に及ぶ教員の不祥事などは毎年、数件は必ずあるだろう。
事件そのものはかなり前のものだが、いま住民訴訟になっている次のような事件も起きている。一昨年3月に300名を超える大原告団が結成された。小生もその一員となっている。原告団は目下、要請署名に取組中で、事務局は兵庫県高等学校教職員組合内(〒650-0012 神戸市中央区北長狭通5-2-10 078-341-6745)に置かれている。
原告団の署名要請の内容は次のとおり。
セクハラ加害教貝を採用し、6年3ヶ月も「研修」を続けさせ9千万円を支払つた兵庫県の責任を追及しよう
セクハラ加害教貝を採用し、6年3ヶ月も「研修」を続けさせ9千万円を支払つた兵庫県の責任を追及しよう
―「セクハラ」住民訴訟公正判決を求める署名にご協力ください―
「セクハラ教員への給与等の違法支出」に対する住民訴訟の会
1「セクハラ」住民訴訟とは
1996年12月、尼崎市立尼崎東高校で、その年に兵庫県から尼崎市に転勤してきたT元教諭が2人の女子生徒と女性教員に対して行った、悪質なわいせつ行為が発覚しました。翌年1月、尼崎市教委は彼を「口頭厳重注意処分」とし、同時に尼崎市の要請を受けた兵庫県は彼を引き取る形で再採用し、教育研修所で「男女共生、人権についての研修」を命じました。被害を受けた女性教員が訴えた民事訴訟では、T元教諭は公判の冒頭、請求通り慰謝料340万円を支払って「認諾」し、法廷で真相が暴かれるのを回避しました。
以後6年以上にわたつて、T元教諭は教育研修所で「研修」を続け、一度も教団に復帰することなく退職しました。しかもその「研修」とは男女共生、人権などに関する新聞記事の切り抜きに数行のコメントをつける程度のずさんなものです。
私たちは兵庫県がゼクハラ教員を採用し、事実を明らかにしないまま、県教委にかくまい、給料などとして9000万円もの公金を支出したのは許せないという思いから、2003年3月に給与等の返還を求めて「セクハラ教員への給与等の違法支出」に対する住民訴訟(「セクハラ」住民訴訟)を起こしました。
2 裁判の経過―現在16回の公判を終え、T元敦諭、当時の県教委教職員課長、研修所課長などが、被告側証人として出廷し、原告側証人として、松山和子さんが証言しました。
@ T元教諭は、裁判でも認定されたわいせつ行為を「やっていない」と法廷で証言
初めて法廷の場に出てきたT元教諭は、自分がやったのは(同僚教員を)「床に正座させた程度」とか「肩やおしりをたたいた程度」で「わいせつ行為」はやっていないと驚くべき証言をしました。彼の「わいせつ行為」については、教育長も県議会の答弁で認めており、さらにこのセクハラ事件を追及した、尼崎東高校の先生逢を強制配転した、「尼崎市高強制配転裁判」の判決でも事実認定されているものです。事件は当時の新聞でも大きく報道されましたが、今頃になって「やっていない」などとうそぶく態度を私たちは決して許すことができません。
A 当時の研修所の直属の上司である企画調査課長の尋問―指導らしい指導はせず
研修所の元課長の尋問によれば、T元教諭から月一回まとめて研修報告書が課長に提出されるが、その際、二、三コメントをするだけで、ほとんど指導らしい指導は行われていません。さらに研修事務や研修処理システムの作製など、一教員の研修のテーマとしてはあり得ないことを「研修としてやらせていたことの問題点も浮き彫りになりました。
B 当時の県教委、教職員課長は、T元教諭は「管理職試験合格者なので優秀」「現場
に戻さなかつたのは抗議行動で学校が混乱するから」と証言
年度途中にもかかわらず、異例の再採用の理由を問いただされた県教委、元教職員課長は「尼崎市から強い要請があつた」「T元教諭は管理職試験に合格している。合格しているということは優秀である」と発言して傍聴者を驚かせました。管理職試験に合絡していればわいせつ行為を働いても「優秀」ということになります。その上、研修期間は普通約1年とされているのに、なぜ「優秀な教員」を6年以上も研修をさせたのか、について「抗議行動によって現場が混乱することが予想される」と、自分達の責任を棚に上げ、追及をした方が悪いかのような責任転嫁を行いました。
C 原告側証人松山和子さんは、悪質なわいせつ行為の被害を受けた女性教員から直接話を聞いたこと、r「尼崎東高校セクハラ事件」追及兵庫県連絡会議としてのこれまでの活動、住民訴訟に至る経過を理路整然と述べ、「私たちの税金が正しく生徒の教育のために使われることを願う』陳述をしました。
3「セクハラ」住民訴訟を勝利させるために
@ 公判はあと2回、来年早々には結審の予定―松山和子さんが最終陳述をする最後の公判で傍聴席をいつぱいにして下さい。
11月9日(水)1時半より
神戸地方裁判所(高速神戸駅から北東へ徒歩2分)
A 多くの方の署名をお願いします
裁判長は公判で論点整理として、「裁判所は納税者の目から見て(T元教諭の研修が)どうだったのかという点に注目している。」と述べて、教壇に復帰することもなく、研修成果を生かすこともなかった、このでたらめな研疹の実態に対して、納税者の目を鋭く意識していることを明らかにしました。セクハラ加害教員を違法に採用し、不当な公金支出を行い続けた兵庫県の責任を追及する「セクハラ・住民訴訟」に勝利するため、署名によって納税者の意思を裁判所に届けてください。