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(回答先: 和歌山エアガンに殺傷能力 殺人未遂に当たる可能性 [共同通信] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 08 日 15:47:26)
2005年10月08日15時18分
和歌山、大阪両府県で高速道路を走行中の車が発砲された事件で、両府県での発砲を認めた住所不定、無職上園(かみぞの)健司容疑者(25)=覚せい剤取締法違反容疑で逮捕=の逃走車両の中から押収した改造エアガン1丁に殺傷能力があることが大阪府警の調べでわかった。器物損壊容疑とともに、銃刀法違反(所持)容疑で立件する方針。また、最近まで住んでいた大阪市南部で、車に乗った男にエアガンで発砲される事件が相次いでいたことも判明。上園容疑者が高速道だけでなく、市街地でも威力を高めた改造エアガンで無差別に発砲していた疑いが強いとみられる。府警は8日午後、上園容疑者を覚せい剤取締法違反容疑で送検した。
上園容疑者の周辺からはこれまで計5丁の改造エアガンが押収されている。殺傷能力が確認されたのは、逮捕直前まで乗っていた白色アリストの中から押収された1丁。府警科学捜査研究所で鑑定した結果、市販のエアガンの数十倍の威力があることがわかった。
エアガンの強度を高めるため、市販されていない部品を使っていたという。押収された改造エアガンを積んでいた白色アリストと酷似した車が、9月27日に起きた阪神高速の発砲事件で目撃されており、府警は前日に発生した和歌山での2件の発砲事件と翌日の阪神高速の事件で、このエアガンを使った疑いが強いとみて調べている。
上園容疑者は、10代半ばから、活発な活動を繰り広げる暴走族の有力なメンバーだったといい、近隣の若者の間でうわさされていた。
知人に暴走族のメンバーがいる男性は「ケンジ(上園容疑者)がこの辺りに移り住んできた、というのは有名やった」と言う。「銀色のアリストは危ないから気をつけろと仲間内では有名だった」と話す少年もいる。
上園容疑者が加わっていたとされる暴走族は「検問」と称して、見知らぬ改造車を停止させて、車体を壊すようなこともしていたという。
上園容疑者が今年夏ごろまで住んでいた大阪市東住吉区周辺では、アリストの車内からエアガンで狙われたとみられる被害が相次いでいた。
発砲現場にいた19歳の少年の話によると、8月中旬の深夜、同区のコンビニエンスストア前で友人数人で立ち話をしていたところ、銀色のアリストが近づき、助手席からエアガンのようなものが突き出され発砲された。近くに駐車していた少年の知人の車の後部座席の窓ガラスが割れ、現場からは直径6ミリの金属弾が見つかった。
隣接する同市阿倍野区でも7月末ごろ、JR天王寺駅近くの路上で、乗用車5台が並んで駐車していたところ、近づいてきた銀色のアリストの男がエアガンのようなものを乱射し、すべての車の窓ガラスが割れた。
2件の事件とも、発砲した男は和歌山事件で目撃されたのと同様のマスク姿だったという。府警によると、7月以降、アリストに乗った男による発砲事件が府内で計8件発生している。
銀色のアリストは8月1日と9月12日に阪神高速で起きた発砲事件でも目撃されている。府警は上園容疑者が数台のアリストを乗り換えながら、犯行を繰り返していたとみている。
http://www.asahi.com/national/update/1008/OSK200510080011.html