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長崎市で03年7月に起きた幼児誘拐殺害事件で、長崎家裁が9月22日に加害少年の強制措置再延長を許可したことを受け、種元駿ちゃん(当時4歳)の父毅さん(32)が5日、手記を公表した。「遺族の悲しみ・苦しみを理解することさえできないのではないか」と加害少年の更生を疑問視するとともに、4日に今回の少年審判記録の閲覧が却下されたことを受け「事実が公にされないことは、被害者や遺族の回復を妨げているばかりか社会に不利益を与えていることにほかならず、許されない」と怒りをあらわにした。
◇「審判記録閲覧却下は許されない」
手記はA4判4枚。家裁が強制措置延長の決定要旨で「内省が十分深まっていない、事件への直面化ができていない」としている点に触れ「息子の尊厳や遺族の悲しみ・苦しみを理解することさえできないのではないか」と加害少年の更生の進ちょくを疑問視した。
再延長決定後、長崎県中央児童相談所が会見して強調した少年の成長ぶりも「信用し受け入れることは困難」とした。また、少年が遺族にあてた謝罪の手記についても「言葉があまりにも軽い。心に届くことはありませんでした」と厳しい評価を下した。
一方、再延長を許可した少年審判記録の閲覧・謄写の上申が却下されたことについて「加害者や両親がどのような状態であるのか、加害者が施設でどのような更生教育を受け、どのような反応を示しているかを公にすることがなぜいけないのか理解できません。事実を被害者・遺族だけでなく、社会へ還元することは、教育や同様の犯罪の再発防止のあり方などを検討・実施していくうえでも大変有益」と訴えた。
少年審判は非公開で実施される。改正少年法(01年4月施行)で、非行事実に関する審判記録に限り閲覧・謄写が認められ、毅さんも、強制措置を伴う児童自立支援施設送致を認めた03年9月の審判記録を閲覧できた。しかし、昨年と今年の審判は処分ではなく、強制措置の延長を認めるかどうかが目的とされ、閲覧を却下された。【横田信行】
毎日新聞 2005年10月5日 22時02分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051006k0000m040102000c.html