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未承認医薬品を広告、出版社役員ら逮捕
本に掲載された「がんが治った」という体験談は、ほとんどがねつ造されたものでした。東京の出版社がキノコの一種、「アガリクス」の効能をうたった本を販売していた事件で、警視庁は、出版社の役員ら6人を逮捕しました。
去年12月、母親を亡くした古浜年高さん(35)。
「大腸がんの末期で亡くなった。分かったのが去年11月。その時点で肝臓に転移して、末期でやりようがありませんでした」(古浜年高さん)
末期がんを宣告された母親のため、古浜さんはわらをもすがる思いで治療法を探しました。そんな時、「アガリクスが末期がんに効く」と題された本を見つけたのです。
「少しでも長生きっていうか、寿命が延びるのではないかと、(余命)2か月と言われたものが3か月に延びるのではないかと思った」(古浜年高さん)
しかし、本に掲載されていた「がんが治った」という体験談は、ほとんどがねつ造されたものでした。
警視庁は、この本を出版していた東京・港区の出版社「史輝出版」の役員、木村真木容疑者(49)と関連会社「青山書籍」の社長、山辺泰郎容疑者(45)、そして、本を読んだ人に「アガリクス商品」を販売していた「ミサワ化学」の社長、三沢豊容疑者(58)ら6人を逮捕しました。容疑は薬事法違反です。
「アガリクス」の効能をうたった上、商品が購入できるよう連絡先が掲載された本が、薬事法で禁止されている承認前の医薬品の広告に当たると判断したのです。木村容疑者らの本は、全国で4万1千部も発行されていました。
逮捕前、木村容疑者らはJNNの取材に対し、次のように疑惑を否定しました。
「ノーコメントです。迷惑なんでやめてください」(「史輝出版」役員 木村真木 容疑者)
Q.体験談が広告に当たるという指摘があるが
「当たらない、当たらない。こちらも弁護士をつけて徹底的にやる。金を出してタイアップ出版する流れが違法だとは、みんな思っていない」(「ミサワ化学」社長 三沢豊 容疑者)
警視庁の調べに対し、木村容疑者は「薬事法に違反しているとは思わなかった」と供述しているということです。
出版物の内容が未承認医薬品の広告とみなされ立件されるのは、全国で初めてです。
警視庁は今後、主犯格で現在、がんで入院中の「史輝出版」の社長や、本を監修していた大学の名誉教授についても同じ容疑で立件する方針です。(05日16:0