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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051004k0000e040083000c.html
整体院やマッサージ店を利用中の客が、ロッカーに入れたバッグからカードを抜き取られ、磁気情報がカード偽造に悪用される被害が今年になって多発していることが警視庁組織犯罪対策特別捜査隊の調べで分かった。「スキミング」と呼ばれるこうした手口は風俗店で被害が多発していたが、女性も利用する一般店に広がったことに同隊は警戒を強化。8件の被害届を受理し、中国式整体院を摘発するなど本格的な捜査に乗り出した。【合田月美】
◇会員情報から暗証番号
同隊が摘発したのは荒川区南千住の整体院。今年8月、男性客(60)のバッグから抜き取ったキャッシュカードをスキミングしたとして、支払用カード電磁的記録情報保管容疑で中国人従業員2人を逮捕した。
客が整体サービスを受けている最中に、別の従業員がカーテンの裏側にあるロッカーを勝手に開けてバッグを物色。カードは磁気情報を読み取った後、バッグに戻していた。
数日後、銀行預金1450万円が引き出されていることに男性客が気づき、事件が発覚した。店では名前や生年月日を記入する「会員登録」をしており、生年月日などからカードの暗証番号が割り出されたという。同隊が押収したスキマー(磁気情報読み取り機)には、224人分のカード情報が記録されていた。
届出はこのほかに中央区、台東区、立川市などで計7件あり、うち5件は20〜60代の女性が被害者。摘発を逃れて店を閉めたケースもあり、同隊は「安易に持ち物をロッカーに入れず、目の届くところに置くよう心がけてほしい」と呼び掛けている。
日本クレジット産業協会(新宿区)によると、偽造カードによる被害額は昨年1年間で105億6000万円。02年の165億円をピークに減少しているが、03年以降は、偽造カードによる被害額が、盗難や紛失したカードの不正使用による被害額を上回っている。
業界団体の「全日本しん灸(きゅう)マッサージ師会」(東京都新宿区)によると、あん摩マッサージ指圧師は国家資格で、営業を保健所が監督している。しかし無資格者でも「整体院」や「マッサージ店」の看板で営業できるため、ここ2、3年は無資格店が増えているという。同会はトラブル防止のため無資格店の取り締まりを要望している。
毎日新聞 2005年10月4日 15時00分