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(回答先: 恵庭OL殺人事件、無実主張・大越被告の控訴棄却 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 9 月 29 日 15:59:12)
<写真:札幌高裁に入る大越美奈子被告の弁護団=29日午後0時58分、札幌市中央区>
北海道新聞(バックナンバー)
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http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20050929&j=0022&k=200509292143
恵庭OL殺人 大越被告の控訴棄却、札幌高裁も懲役16年 「犯人性疑問なし」 【写真】 2005/09/30 01:19
二○○○年三月、苫小牧市内の会社員橋向(はしむかい)香さん=当時(24)=を殺害し、恵庭市内で遺体を焼いたとして、殺人と死体損壊の罪に問われた元同僚の大越美奈子被告(35)の控訴審判決公判が二十九日、札幌高裁であった。長島孝太郎裁判長は懲役十六年(求刑・懲役十八年)を言い渡した一審札幌地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。弁護側は判決を不服とし、即日上告した。
長島裁判長は判決理由で《1》被告の車から被害者のロッカーキーが発見された《2》(通信記録から分かる)被害者の携帯電話の動きと被告が同様の動きをしている《3》(交際相手を被害者に奪われた)被告が被害者に悪感情を抱いていた−などと指摘。「被告の犯人性に疑問を生じさせる事情はなく、状況証拠を総合すれば、犯人であると優に認められる」と述べた。
控訴審で、弁護側は、豚の死体の燃焼実験ビデオを新証拠として提出し、「(被告が購入した)灯油十リットルで遺体を炭化するまで焼くことはできない」と主張。さらに、元東京都監察医務院長の鑑定意見に基づき、事件は男性による性犯罪の可能性が高いと指摘した。
また、事件当日の午後十一時半に被告が恵庭市内のガソリンスタンドにいたことを証明する監視カメラのビデオなどから「遺体の焼損現場とスタンドは車で二十五分程度かかり、犯行後、その時間までにスタンドに行くのは不可能でアリバイが成立する」と主張した。
長島裁判長は判決理由で、こうした主張に対する検察側の反論をほぼ追認し、豚の燃焼実験については「人間と豚では皮膚の状態が違うだけでなく、実験の条件と実際の状況にも差異がある」と指摘。また性犯罪の可能性に関しては「乏しい根拠に基づく主張」と退けた。
アリバイについては「二十分で到達可能」として、成立を否定した。
この事件は、大越被告が捜査段階から一貫して無実を主張。被告と事件を直接結びつける証拠もなく、検察側が提出した状況証拠をどう評価するかが争点となっていた。長島裁判長は判決で「被告人と犯行を結びつける十分な事実(状況証拠)が存在するときは、有罪認定できる」と述べた。
一審判決によると、大越被告は二○○○年三月十六日午後九時半から同十一時五分ごろまでの間、千歳、恵庭両市またはその周辺で橋向さんを絞殺。同十一時五分ごろ、恵庭市北島の市道で遺体に灯油をかけて焼いた。
◇
恵庭OL殺人事件 2000年3月17日朝、恵庭市内の市道で、絞殺後に焼かれた橋向香さんの遺体が発見された。前日夜に灯油を購入していたことや、橋向さんの交際男性と直前まで交際していたことなどから、同僚の大越美奈子被告が捜査線上に浮上。道警の任意の事情聴取を受けた大越被告は一時、「心因反応」で入院したが、退院した翌日の同年5月23日に逮捕され、6月に殺人と死体損壊の罪で起訴された。一審札幌地裁は03年3月26日、懲役16年(求刑・懲役18年)を言い渡し、弁護側が控訴した。