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大阪府岸和田市で職務質問中、車で連れ去られた岸和田署地域課巡査(27)が発砲し、元暴力団組員の男が死亡した事件で、府警岸和田署は29日未明、死亡した男の双子の弟で、出頭した住所不定、暴力団組員、中井哲明容疑者(34)を公務執行妨害と監禁の疑いで逮捕した。容疑を大筋で認めているが、「拳銃を奪うつもりはなかった」と供述しているという。
調べでは、中井容疑者は28日午後3時45分ごろ、同市春木若松町の路上で、職務質問から逃れるため、兄の勝明容疑者(34)を携帯電話で呼び出し、巡査を勝明容疑者の車に押し込み数分間にわたって監禁、公務の執行を妨害した疑い。勝明容疑者についても容疑者死亡で書類送検する。
同署によると、逃走中の車内で勝明容疑者が「アイスピックを使え」「拳銃を奪え」などと弟の中井容疑者に指示。勝明容疑者は運転席を降り、襲ってきたため、巡査が右肩を狙い1発発砲し弾が右胸付近にあたった。
職務質問の対象となった車は「借金のカタに取った」と供述。車内からアイスピックが見つかり、ナンバーの字体は印刷されたような偽造だった。中井容疑者は「偽造ナンバーがばれると思って逃げた」と供述している。
毎日新聞 2005年9月29日 12時30分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050929k0000e040061000c.html