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幼い子どもを含む一家ら計七人が密室で死亡した北九州の連続殺人事件の判決公判が二十八日、福岡地裁小倉支部で開かれ、若宮利信裁判長は、殺人罪などに問われた松永太(44)、緒方純子(43)両被告に求刑通り死刑を言い渡した。殺人罪で起訴された七件のうち、六件は共謀による殺人罪の成立を認定し、一件は傷害致死罪を適用した。
二〇〇二年三月に両被告の監禁下から当時十七歳だった元少女(21)が脱出して発覚した事件は、殺人事件の審理入りから約二年四カ月で死刑判決が言い渡された。
全員の遺体が解体後に、遺棄されたため物証が極めて少ない中、検察側が立証の柱とした緒方被告供述と元少女の証言について、若宮裁判長は「ありのままに話している」と判断。松永被告の供述は「率直に説明していない」と批判した。
若宮裁判長は殺人罪で起訴された七件のうち、元少女の父=当時(34)、緒方被告の母、妹夫婦、その子どものめい=当時(10)、おい=当時(5つ)=の計六人は、両被告の共謀で殺害されたと認定。緒方被告の父=当時(61)=の事件は「偶発的で殺意はなかった」として、両被告の主張通り傷害致死罪にとどまるとした。
検察側は「両被告は車の両輪で刑事責任は同等」と主張。緒方被告の弁護人は「虐待で心身とも松永被告の支配下にあった」として死刑回避を求めた。松永被告側は「緒方被告が勝手にやった」と殺人事件については無罪を訴えた。
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小倉監禁殺人事件の経過
1982年 松永太、緒方純子両被告が交際開始
85・2 緒方被告が実家を出て松永被告と同居
92・10 両被告が多額の負債を抱え逃亡
94・10〜95・2
両被告が北九州市のマンションで元少女とその父親と同居開始
96・2 元少女の父親が殺害される
97秋 緒方被告の親族6人が同マンションで両被告と同居開始
97・12〜98・6 親族6人が殺害される
2002・3 元少女が脱出。両被告を監禁容疑などで逮捕
9 両被告を殺人容疑で再逮捕。03年5月までにほか6件の殺人容疑でも再逮捕
10 緒方被告が黙秘から供述に転じる
03・5・21 殺人事件の公判開始
6・20 7件目の殺人罪で両被告を起訴し捜査終結
10・1 週1回のペースで集中審理開始
05・3・2 両被告に死刑求刑
4・27 緒方被告側最終弁論
5・11、18 松永被告側最終弁論。76回公判で結審
9・28 両被告に判決