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転覆した「第3新生丸」から救出された乗組員=読売チャーターヘリから 28日午前5時50分ごろ、北海道根室市・納沙布岬の南東約42キロの海上で、同市・落石漁協所属のサンマ棒受け網漁船「第3新生丸」(19トン、中村明美船長ら8人乗り組み)が転覆しているのを付近を航行していた漁船が見つけた。
捜索の結果、船内から1人を救出、5人の遺体を収容した。残る2人は不明のまま。
第1管区海上保安本部によると、新生丸の右舷には、長さ約1メートルの亀裂が入っていたほか、別の船舶がぶつかった跡が確認された。同本部は、他船と衝突するか接触するなどした可能性が高いと見て、該当する船舶がないかどうか調べている。
事故当時、現場付近を航行していた漁船の乗組員などの話によると、国籍不明の大型船舶が周辺海域を航行していたとの情報もある。
新生丸が発見されたのは、ロシアが自国の経済水域と主張している場所(主張海域)だが、現場付近は海流が北方向に流れているため、転覆したまま同海域に流された可能性もあるとみられている。
根室海保は午前8時30分、「第3新生丸転覆海難対策本部」を設置、1管も「転覆海難対策室」を設け、巡視船、巡視艇、ヘリコプター、航空機を現場に派遣、周辺海域で捜索に入った。
その結果、同日午前10時15分過ぎ、船内を捜索していた潜水士がまず1遺体を発見したのに続き、同11時半まで相次いで4遺体を発見した。3人は後部船室から、2人はブリッジ付近から発見された。午後0時47分ごろ、捜索中のダイバーが船内で生存していた甲板員の藤里要さん(53)を救助、ヘリコプターで根室市内の病院に搬送した。
落石漁協によると、「第3新生丸」は27日午前7時半に根室市の花咲港を出港。夕方から現場海域で操業し、28日午前4時には同港に帰港する予定だった。
事故が起きた時間帯は通常、操業を終えて帰港途中。甲板員6人は船室で就寝中で、機関長と甲板長の2人がブリッジにいた可能性が高いという。同海保などによると、第3新生丸の発見時、現場海域は波、風ともに穏やかだった。
(2005年9月28日13時57分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050928it04.htm