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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050908it11.htm
栃木県小山市で昨年９月、幼い兄弟が川に投げ込まれて殺害された事件で、殺人と覚せい剤取締法違反の罪に問われた同市神鳥谷、無職下山明宏被告（４０）の判決が８日、宇都宮地裁であった。
飯渕進裁判長は「生命の尊さを軽視した短絡的かつ身勝手で理不尽な動機で、酌量の余地は到底認められない」として、求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は控訴した。
判決によると、下山被告は昨年９月１１日、同居していた塗装工小林保徳受刑者（４１）（覚せい剤取締法違反の罪で服役中）の二男一斗ちゃん（当時４歳）と三男隼人ちゃん（同３歳）に暴行したが、暴行の事実が小林受刑者に知られて制裁を受けるのを恐れ、翌１２日午前１時３０分ごろ、同市粟宮の思川に架かる間中橋から、２人を川に投げ入れ、水死させた。また、９月１０日ごろ、自宅で覚せい剤を使用した。
弁護側は、覚せい剤による心神耗弱を主張し、小林受刑者一家との同居で不満をため込んでいたことも、「同情すべき点がある」と訴えた。しかし、飯渕裁判長は「（覚せい剤使用は）責任能力に何ら影響を与えていない」と認定。情状についても、「不満を解消する解決策を十分講じなかった。責めの大半は被告人が負うべきだ」などと述べ、弁護側の主張を退けた。
（2005年9月8日23時13分 読売新聞）
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