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(回答先: トランクに男女遺体/東村高江(沖縄タイムス) ― 数日前の事件ですが 投稿者 シジミ 日時 2005 年 8 月 17 日 22:17:57)
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200508161300_01.html
8月16日
十五日午前十時二十五分ごろ、東村高江のがけに引っ掛かった普通乗用車のトランクから、男女二人の遺体が見つかった。遺体は別々の毛布に包まれており、身元は西原町千原のタクシー運転手、玉村昌二郎さん(71)と妻庸子さん(69)と判明。県警は殺人・死体遺棄事件とみて、同日午後、名護署に比嘉正輝刑事部長を本部長とする特別捜査本部(百五人態勢)を設置した。
これまでの調べで、車のトランクの上にはごみが載せられていた。捜査本部は廃車と見せかける隠蔽工作の可能性があるとみて調べている。車のキーはオンの状態でささったままで、エンジンは止まっていた。ギアはドライブ、サイドブレーキは引かれてなかった。
ドアやトランクは閉まっていたが、四つの窓は全開のまま。後部座席に金属製の箱型の小銭入れと昌二郎さんの運転免許証、預金通帳が入った手提げかばんが残されていた。所持していた携帯電話は見つかっていない。庸子さんのポケットには紙幣があった。
庸子さんの遺体はうつぶせで、ひざやひじが「くの字」に折れ曲がり、その上に昌二郎さんの遺体があお向けに乗せられていた。別々の毛布に頭からつま先まで包まれ、庸子さんはガムテープで数カ所をとめられ、昌二郎さんは青のゴムホースで巻かれて数カ所に結び目があった。死後二、三日経過しているとみられる。目立った外傷や着衣の乱れはなかった。
十四日夜に昌二郎さんの一人息子が自宅を訪ねると、食べかけの食事が流しに腐った状態であった。自宅の鍵は掛けられ、室内が荒らされた形跡はなかった。その後の調べで二人は数日前から行方不明になっていた。
捜査本部は、玉村さん夫婦の足取りを追うとともに、トラブルがなかったかどうか調べている。十六日に遺体を司法解剖し、死因の特定を急ぐ。
県警によると、十四日午後六時十五分ごろ、「東村高江の土手から車が落ちそうになっている」と付近住民の男性(50)から通報があった。名護署員が同日午後七時ごろ、現場に駆けつけると、雑木林の斜面に乗用車一台が前部から突っ込むような形で引っ掛かっているのを発見。車内や周囲に人や血痕、不審な物は見つからなかったという。
車の名義人は玉村さんの親戚の男性だが、今年一月ごろ亡くなり、普段は玉村さんが使用していた。車は県道70号から約十メートル入った道路そばのがけに引っ掛かっていた。
◇ ◇ ◇
山里緊迫、住民に衝撃
東村高江のがけに突っ込んだ乗用車から夫婦の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件。県警本部や名護署の捜査員らは十五日午後、現場周辺の立ち入りを規制し、乗用車の引き揚げ作業や鑑識活動などを行った。多くの報道陣が詰め掛け、上空にはヘリが飛び交う物々しい雰囲気。付近住民らは「こんな事件は初めて」と不安そうな表情を浮かべた。
現場は売店や公民館がある高江集落から約三キロ離れた県道70号沿い。送電用の鉄塔が立っていて、乗用車は県道から鉄塔に向かう道からがけに突っ込み、雑木に衝突した状態で見つかった。
普段は静かな山村に捜査車両がずらりと並び、約五十人の捜査員が慌ただしく、現場を出入りした。カメラやメジャーを手に、乗用車や周囲の状況を細かくチェック。棒を使って、周囲の雑木をかき分けて遺留品の捜索を行った。
午後二時五十分ごろから、ユニック車を使い、ブルーシートで目隠しした乗用車を引き揚げた。乗用車に大きな損傷は見当たらなかった。
県道は住民らが役場や郵便局の利用、名護への買い物などに使う生活道路。山奥での緊迫した雰囲気に、住民やドライブ中の観光客らは不安そうな表情で現場近くを通過した。
捜査に立ち会った仲嶺武夫高江区長によると、乗用車は十四日夕方、区内の一斉清掃中に区民が発見し、通報したという。鉄塔につながる道路は、住民らが利用することはほとんどないという。仲嶺区長は「こんな静かな所で起こるなんて。初めてのことだ」と驚いた。共同売店主の崎間千枝子さん(53)は「名護で仕入れ中に緊急車両を見かけた。まさか高江だなんて信じられない。こんな物騒なことは起きてほしくない」とショックを隠し切れない表情で話した。