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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050814k0000m040115000c.html
楽天(三木谷浩史社長)が運営するインターネット上の商店街「楽天市場」の顧客情報が大量に流出した問題で、流出が確認された利用者のクレジットカード番号が悪用された疑いが強まった。神奈川県に住んでいる楽天会員の女性のカード番号で、身に覚えのない携帯電話料金が支払われていた。
流出したのは、楽天市場に出店していた東京都足立区の輸入雑貨販売業者の顧客情報。業者は02年に出店以来、約9万4000件(うちクレジットカード利用は約2万1000件)を受注しており、楽天は報道機関などから提供を受けたデータと付き合わせたとして3万6239件(うち1万26件にカード情報を含む)の流出を「確認した」としている。
被害に遭った女性は、今年4月下旬にこの業者から下着を購入。支払いにクレジットカードを利用し、7月31日に契約もしていないボーダフォンのプリペイド携帯電話の料金5000円が引き落とされた。女性はこの業者からの購入はこの時だけだが、楽天市場で頻繁に買い物をしており、ゴールド会員として登録されている。さらに、楽天以外の買い物でクレジットカード決済をしたことがないため、不審に思ったカード会社から8月2日に連絡があり、悪用されたことが発覚した。
情報流出を受け、輸入雑貨販売業者と取引のあったカードについては、カード会社で監視対象になっているという。
女性は警察に相談するとともに、すぐに楽天にメールで被害を報告。しかし、楽天は「現時点で漏えいの確認ができているリストには含まれていない」などと返答しただけで、毎日新聞の取材にも「不正使用の事実は確認されていない」と答えていた。後日、女性のもとには楽天から「新たに発見された流出のリストにお客様の個人情報が含まれておりました」とのメールが届いたが、不正使用に関する調査内容については、触れていなかった。
女性は「小額でもあり、カード会社から連絡がなければ気がつかなかったかもしれない。今後、同様の被害が拡大する恐れがあるのだから、楽天はきちんと利用者に注意喚起をすべきだ」と話している。
これに対し、楽天の松崎良太・経営企画室長は「カード会社に問い合わせたが、不正使用が確認されたという報告は上がってきていない。仮に不正使用だったとしても、今回流出したことに原因があるかどうかは分からない」と話している。【大平誠】
毎日新聞 2005年8月14日 3時00分