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【北京25日井上裕之】福岡市東区の松本真二郎さん=当時(41)=一家四人殺害事件で、中国遼寧省高級人民法院は二十五日までに、中国側で起訴された元私立大生・楊寧被告(25)に対する一審の死刑判決を支持し、同被告の控訴を棄却した。これを受け、同被告の死刑が執行された。同法院が同日、同省瀋陽の日本総領事館に通知してきた。
同事件では、中国側で楊被告と元日本語学校生・王亮被告(23)が逮捕、起訴された。今回の控訴審判決で、一審で無期懲役とされた王被告の刑も確定、中国側での捜査、裁判は終結した。
両被告は二〇〇三年六月、元専門学校生・魏巍被告(25)=一審で死刑判決、福岡高裁に控訴=と共謀し一家四人を殺害した、とされる。今年一月、同省遼陽市の中級人民法院(一審)が楊被告に死刑、王被告に無期懲役を宣告、楊被告一人が控訴していた。
総領事館への通知によると、死刑は今月十二日に執行された。控訴審の審理状況や判決の日時などは明らかにされていない。中国の刑事裁判は二審制。複数犯の事件で一部が控訴した場合、二審で事件全体が再審理される仕組み。このため、一審で無期懲役とされた王被告の刑も今回の判決で正式に確定した。
中国当局は今回の事件を重視、一審段階では審理を公開し、日本人記者の傍聴も認めるなど、異例の対応を取った。ただ、今春以降は一連の反日デモなどで日中摩擦が先鋭化し、対日感情が急速に悪化したことを踏まえ、控訴審では審理状況の公表を見送る慎重姿勢に転じたとみられる。