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JR貨物労組(JR総連加盟)
http://www2.ttcn.ne.jp/~jrfu/
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資料室情報
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05. 5.31 (No.53) 井出商法の瓦解
PDF資料ですので貼り付け不能につき各自クリック願います。
この中から1962年、三河島事故後に出された動力車労組の「青森アピール」(1962年8月、12回全国大会)を、抜粋して下記に筆写しコピペします。誤字脱字ご指摘いただければ幸甚です。
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参考資料 青森アピール
「国鉄の安全輸送を守るために国民のみなさんに訴える」
一瞬のうちに多数の命を奪った三河島事故をはじめとして、国鉄に頻発する列車事故の惨状は、全国民の不安と動揺をまきおこし、今日の国鉄の経営政策に対する国民の不信と批判の声はますます高まっています。
私たち国鉄の安全輸送に携わる総ての組合員は多数の犠牲者に心から哀悼の意をあらわしますと共に、今日の国鉄から如何にして事故を撲滅すべきかを真剣に討議し、ここに、国民の国鉄を確立するため私たちの使命と責務を明らかにし、全国民の皆さんに訴えと呼びかけを行い、輸送の安全と国鉄の公共利益確保の闘いを展開する決意に立ちました。
動力車の近代化及び技術革新は運転方式や検収方式の変更に伴ない、スピードアップ・列車密度、列車重量の増大をもたらし、加えてそれに伴なう保安設備の不完全さは運転事故発生の要素を多くし、いったん事故が発生した場合、大惨事となる必然性をはらんでおります。
このような危険な国鉄の状態に対し、私たちは昨年10月ダイヤ改正を起点として踏切使節、動力車の保安設備、人命尊重と運転取り扱いなどを国鉄当局に強く申し入れ団体交渉を続けてきましたが、5月3日常磐線三河島において死傷者五百数十名という大惨事を発生するに至りました。
この事故は乗務員に厳しい世論の非難は集中されましたが、国鉄当局はこの作られた世論に巧みに便乗し、自らの責任を乗務員に転嫁し、もはや乗務員の注意力のみでは安全運転の限界を超えている実態を無視して、訓練強化と不時審査による個人テスト実施を強行しようとしています。
特に三河島事故特別監査委員会は、事故の原因は職員の志気の弛緩と訓練不足にあると結論づけましたが、これは政府並びに国鉄当局の怠慢を隠蔽するご都合主義であり、私たちは絶対に承服できないところであります。
事故発生の根本原因は、国鉄当局が国鉄本来の使命である安全輸送を怠り、運賃値上げや労働強化による要員切り捨てなど利潤追求の経営に走り、組合要求を軽視したところにあります。
国鉄を真に国民の国鉄にするための戦いは、私たちに与えられた当然の任務であることを強く自覚し、全組合員の心底からの怒りを全国の職場要求に統一し、切実な国民大衆の要求と結合させ国鉄の経営政策の変更と運賃値上げ反対、充分な要因配置と責任に応じた賃金の支払い、常務員の人権擁護と注意力依存のみによる訓練強化反対をかかげ、その実現を期して10月段階から年末にかけてストライキを含む強力な実力行使によって断固闘いぬく決意を固めました。
ここに広く国民の皆さんに理解と強力を訴え、重大な決意を披瀝して青森アッピールといたします。
1962年8月23日
国鉄動力者労働組合代12回全国大会