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「私は無実潔白だ」、植草一秀氏(1)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1294385/detail?rd
【PJニュース 07月21日】− 女子高生のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われ、05年3月23日、東京地裁から罰金50万円と手鏡1枚没収の有罪判決を受けた経済学者、植草一秀氏に一連の事件についてインタビューをした。植草氏は東京地裁の判決に対して控訴しなかったが、今回の警察の捜査方法、犯行事実の確認にさまざまな疑問を持つという。また、この事件の過程で数々の報道被害を受けたという。
現在も無実潔白を主張する植草氏の、警官の「現認」、神奈川県警、マスコミ報道、判決などについての考えを連載する。
◆事件が起きたのは04年4月8日午後3時ごろ、JR品川駅・高輪口の上りエスカレーター上
─ どんな状況でエスカレーターに乗っていたのですか。
「わたしの2段上に女子高生がおり、わたしは1段上にアタッシュケースを横向きに置き、両足をそろえ、ハンカチを手にした両手をおなかの前に組んで立っていました」
─ いつ、どこで、警官に声をかけられたのですか。
「下から誰か駆け上がって来る音がして、右ひじ後ろを軽くつままれました。『何ですか』と尋ねると、エスカレーターから降りたときに、胸から出した警察手帳を見せられ、『警察だ。横浜からついて来ている』と言われました。『わたしは何もしていませんよ』と答えると、右手を出し『持っている物を出せ』と言われました。午後2時59分ごろです」
─ その時点で、何について疑われているかは分からなかったのですか。
「声をかけられたときは、何か勘違いをしているのではないかと思いました。右手にアタッシュケースを持っていたので、最初に左のポケットからハンカチを出して、次に鏡を出しました。鏡を見た瞬間に『手鏡』と声に出して驚き、すぐに『携帯電話を出せ』というので、アタッシュケースの中にある携帯電話を取り出し手渡しました」
─ 裁判での検察側の主張する状況とは違っていたのですか。
「声をかけた警官がわたしの位置から5、6人おいた下のエスカレーター上に立っていて、そこから見えたわたしが携帯電話で盗撮しているのを確信して駆け上がったと答えています」
─ 手鏡でのぞいていたということではなかったのですか。
「違います。警察の調書には『警官が駆け上がったときに、わたしが片足を一段上に乗せて、ハンカチの上に鏡をのせてのぞいていた。警官が横に来てその様子を見ていたら、左手の手鏡を持ち替えて、左ポケットにしまった』と書かれています。そして、『鏡をしまうのに2─3秒かかり、その後、静かに声をかけた』と」
─ その警官の説明に対してどう思いますか。
「万が一、わたしが鏡でのぞいていたとしたら、警官はその場で、わたしの手を押さえるか、『何をしている』とか声をかけるでしょう。その後エスカレーターの上に行くまで4─5秒。エスカレーターが上に着くまで黙っていて、到着地点ではじめて声をかけたことになっていますが、そんなことがありえるでしょうか」
─ その時の上下エスカレーターの利用状況はどうだったのですか。
「上りエスカレーターは、わたしも含めて乗客はステップの左側へ寄り一列に立ち、右側が追い越し用に空けられていました。その右側に対面する下りエスカレーターも多くの人が乗車していました」
─ その人ごみの中で、その警官がのぞきを確認したということに対してはどう思いますか。
「裁判の中で、その警官がわたしを見た様子、とくにわたしの右手がどう見えたかを弁護士が繰り返し質問しました。弁護士はエスカレーターの等身大の模型を作り現場を再現させ、検察側の主張するわたしの姿勢とわたしのいう現場での姿勢を写真撮影しました」
─ 撮影結果はどうでしたか。
「検察側はわたしの姿勢を図解にして裁判で説明しているわけですが、その図解のとおりの姿勢を取ると、エスカレーター下からの写真撮影では、わたしのひじは伸び、ひじから先が丸見えの状態でした。わたしが証言した姿勢、つまり、両手をおへその前に組むとひじが曲がってひじから先の手が見えない状態になりました。『ひじが曲がっていてひじから先が見えなかった』という法廷での警官の証言は、わたしが説明した姿勢と同じで、警察側が図解した姿勢とは違っていました。この状況も裁判で有力な証拠の一部として提出しました」【続く】
パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【東京都】