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事情知る?15歳長男不明 当日、無断欠席 校長「心配だ…」
今回の事件にはいくつかの謎が残されている。犯人はなぜ、タイマーつき電熱器という「時限式発火装置」を仕掛けたのか。夫婦の高一になる長男はいったいどこへ消えてしまったのか。「家族そろってまじめ」と誰もが口をそろえる管理人一家を襲った惨劇。詳しい状況はまだ分かっていない。
◆◇◆
≪犯行現場≫
妻の圭子さんへの数十カ所もの切り傷。後頭部を鈍器で殴られた正徳さん。油がまかれ、ガスのホースまでが切られる。そして「発火装置」…。夫婦の殺害方法は極めて残忍だった。
これらの状況から、警視庁捜査一課長などを歴任し、数々の凶悪現場を見てきた田宮栄一さんは、「非常に計画的に運ばれた犯行。盗みが見つかってとっさに殺したという事件ではない」とみる。さらに「恨みなどが積もり積もって沸騰点に達し、犯行に及んだ結果だろう。犯行後どうするかというシナリオが、あらかじめできていたのではないか」と推察する。
警視庁の捜査員も「現場を爆発させることで、証拠の隠滅を図ったのだろう」と話す。
インターネット上では「マニュアル」などと称して、爆発物の材料や製造方法を紹介するサイトが氾濫(はんらん)し、誰もがアクセスできる。犯罪心理学が専門の福島章・上智大名誉教授は「発火装置を使っているというのが特異だが、(今回の事件も)ネットやマニュアル本を見て仕組んだものだろう」とみる。
≪きまじめ≫
警視庁は二十一日午前、永友さんの長男が通う都立高校に捜査員を派遣した。爆発があった二十日から長男の所在が確認できないためだ。校長はこの日、「行方がわからず心配だ」と話した。
長男の授業態度や生活態度は「きまじめすぎるくらいまじめ」という。
だが最近、「異変」もあった。四月の入学以来、長男は休むことなく学校に通っていたが、今月十四日と事件当日の二十日に無断欠席。二十一日も登校しなかった。
長男を知る高校の同級生は「休み時間中も友達と会話するより、一人で本を読んでいる時間の方が多かった」。中学時代は自分からは積極的に話しかけないものの、ゲームや漫画の豊富な知識で特定の友人らとは打ち解け、孤立している感じはなかったという。
≪「連絡を」≫
永友さん夫婦は、都内の管理人派遣会社から佐藤工業の社員寮に派遣されていた。管理人派遣会社の社長は「(長男は)まじめそうで、親の手伝いをしっかりしているという印象だった」。寮の視察に行った際、箒(ほうき)で寮の掃除をしているのを見て、「ありがとうね」と声を掛け、お小遣いを渡すと素直に喜んでくれたという。
ところが、爆発のあった二十日の午前五時四十分ごろ、寮の住人が、管理人室前で長男に「おはよう」と声をかけたところ無言だった。その日から長男の姿は確認されていない。長男に何があったのか。
高校は二十一日、一年生を対象にホームルームで、長男から携帯やメールがあった場合には学校に連絡するよう伝えた。「とにかく連絡がほしい」。学校関係者は祈るように語った。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22na1003.htm