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日航機エンジン異常、停止 主翼の1基 緊急着陸、けが人なし
二十一日夜、四国沖の太平洋上空を飛行中の羽田発那覇行き日本航空ボーイング777にエンジントラブルが発生、機長がエンジン一基を停止させて飛行を続け、約五十分後に関西空港に緊急着陸した。けが人はなかった。日航は「珍しい事故。原因を調査したい」としている。日航機をめぐっては、今月十五日にも羽田空港で機体の前輪タイヤが外れるなどトラブルが続いている。
二十一日午後八時五十分ごろ、羽田から那覇に向かっていた日本航空1935便ボーイング777−300型機(乗員・乗客計二百三十五人)の左側主翼のエンジンにトラブルが発生した。機長は同エンジンを止め右側エンジンだけで飛行。管制官に「緊急事態発生」を報告し、同九時三十八分、関西国際空港に緊急着陸した。
乗客と乗員にけがはなかった。日航と国土交通省はトラブルの原因を調べている。
日航によると、同機は午後七時三十九分、羽田空港を出発。高知県土佐清水市の南南東約二百キロの太平洋上を高度約八千五百メートルで飛行中、左側エンジンの状態を示す計器が異常の発生を示したため、機長の判断で同エンジンを止めた。
乗客によると、左側エンジンから光のようなものが見えたり、機体が揺れたりしたという。
ボーイング777−300型機は左右の主翼に一基ずつエンジンを備え、一基が停止しても飛行には支障はないという。乗客は二百二十二人のうち二百十七人が日航の用意した那覇行きの代替機に乗り換えた。
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≪「火の玉落下」恐怖の乗客≫
「火の玉のようなものが洋上に落ちていった」。乗客の一人はエンジントラブルが発生したときの様子をこう語った。相次ぐ日航機のトラブルに乗客たちは不安を募らせた。
二百二十二人の乗客でほぼ半分の座席が埋まった同便は同日夜、定刻より約一分早く羽田空港を離陸。午後八時五十分ごろ、高知県上空の高度約八千五百メートルに達したところでトラブルが発生した。
突然、左側エンジン付近から「ドンドン」という音がして、座席には振動が伝わった。まもなく、「左側エンジンのトラブルで、関西空港に向かいます」とアナウンスが告げられた。
東京出張から戻る途中の沖縄県庁職員、比嘉幸雄さん(52)は「左側エンジンの近くの席にいて、窓の外が明るくなった。軽い衝撃があり、少しスピードが遅くなった」と当時の機内の状況を話す。別の男性(54)によると、火の玉状の物体が落下するとほぼ同時に、エンジンが作動している際に聞こえる「ゴー」という音が聞こえなくなったという。
子供二人を連れて親類のいる那覇に向かっていた東京都の主婦、室井朋美さん(28)は「『少し揺れるのでシートベルトをしてください』とアナウンスがあった後、機長から緊急着陸を告げられた。初めての経験で少し怖かった」と振り返った。
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【日航機の主な事故・トラブル】
1・22 新千歳空港で管制官の離陸許可を受けずに滑走開始
3・11 韓国・仁川空港で管制官の指示を誤認し滑走路に進入
3・16 客室乗務員が緊急脱出用スライドのスイッチを切り替え忘れたまま運航
3・22 福島空港に着陸する際、テールスキッドが滑走路に接触
4・29 管制官の誤指示で羽田空港の閉鎖滑走路に着陸
5・8 札幌南東上空で急減圧のため緊急降下
6・15 羽田空港で着陸後、前輪タイヤが外れる
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22na1001.htm