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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000111-mai-intより引用
<国連本部ビル>総会が雨漏りで会場変更 異例の事態
【ニューヨーク高橋弘司】国連総会が雨漏りで会場の変更を余儀なくされる異例の事態が13日起こった。直接の原因はニューヨーク一帯で1週間ほど前から降り続く雨の影響だが、背景には国連本部ビルの老朽化がある。国連は築後、半世紀以上たつビルの大改修計画を作成、担当幹部が計画遂行の緊急性をアピールしたばかり。だが、相次ぐ職員の不祥事で風当たりは強く、事態は思うにまかせない。
国連総会で通常、審議に使われる総会議場では13日朝からアフリカの開発問題が話し合われる予定だった。しかし、各国代表団席の一部で「雨漏りしている」との指摘があり、急きょ、審議会場を隣接の会議棟に移し、本会議場の一部にはビニールシートがかけられた。雨漏りは総会議場にとどまらず、事務局棟(39階建て)などでも廊下のあちこちにビニールシートが敷かれ、バケツが置かれる始末に。
総会議場は1952年、事務局棟も50年に完成したもので、小規模な雨漏りが日常化している。国連は02年、隣接地に新館を建設し、現ビルを改築する計画を公表したが、ニューヨーク州議会は今年6月、建設許可を却下。国連のイラク人道支援事業「石油と食料の交換プログラム」をめぐる不正などで反国連感情が強まったことが大きい。
このため、ロイター事務次長補は12日の会見で、建設費の高騰などで工事費が当初見積もりの12億ドルから15億ドル(約1725億円)に増えると指摘、時を置かずに改修を急ぐよう訴えた。国連本部の郊外移転や総会審議を遊覧船やテントで行う案も選択肢に挙がっている。「篤志家が現れれば」との声さえ出るほど、国連は「お手上げ状態」だ。
(毎日新聞) - 10月14日19時47分更新