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<阪神株保有>村上氏、西川社長との一問一答
投資ファンド「MACアセットマネジメント」(村上ファンド)の村上世彰(よしあき)氏と、阪神電気鉄道の西川恭爾社長は11日午後、会談後に個別に阪神電鉄本社で記者会見した。タイガースの上場では意見はすれ違ったままだが、村上氏は「(阪神は)よくなる要素は山のようにある。中長期で保有したい」と強調、西川社長も「(株主価値向上策は)いろいろ考えている」と応じた。会見の主なやりとりは次の通り。【久田宏、宮崎泰宏】
◇村上世彰氏◆
――会談の合意点、相違点は。
◆株主と経営者が対立するなんてあるはずがない。対立軸があるようには思っていない。
――不動産の活用は。
◆株主価値を上げるようなことを考えていただければ良い。ただ甲子園球場はシートなど一部の改修にとどめ、今のままの方が甲子園を愛した人間としてうれしい。
――今後の阪神株の買い増しは。
◆経営陣に「私はこれぐらいまで買いたい」と申し上げている。そこまでは買う可能性がある。
――阪神をどのような姿に変えたいのか。
◆良くなる要素は山のようにある。できれば中長期で保有したい。私はものすごく良かった投資だと自信を持っている。
――これまで企業の株を3分の1以上取得したことはなかった。
◆ファンドの規模がすごく大きくなった。1000億円を決して大きいとは思っていない。
――上場にファンの賛同が得られると思うか。
◆思っている。ファンクラブの会費と同じぐらいで株主になれて、株主優待をやってもいい。
――ファンは、敵か味方か戸惑っている。
◆村上タイガースなんて、ありうるはずがない。そんな偉そうなことを考えてはいけない。
――阪神の魅力的な点は、鉄道か不動産か。
◆何が一番ということはない。鉄道はある程度収益がある。安定成長の時代、結構大切。タイガースも流通もミックスしてトータルの価値を計算するのが僕たちの仕事。
――上場のめどは。
◆1年や2年ではできない。3年かも、5年かかるかもわからない。
◇西川恭爾社長◆
――会談の合意点、相違点は。
◆合意した、しないの話はなかった。タイガース上場という意見があったが、基本的な考えは変えていない。株主というか、企業価値向上のために、タイガースを子会社として保有することで、自由度を高めることが一番必要なことだと思い、反対した。ただ、ファンや関係者、有識者の意見を十分に聞きたい。
――タイガースが非上場であるメリットは。
◆阪神沿線に球場を持ち、球団を持ち、お客に甲子園に来てもらい、入場料を払ってもらい、タイガース自身がライセンスビジネスをやっている。収益を外に出さないビジネスモデルを構築したからだ。
――ファンから上場すべきだとの意見が多かったら上場するのか。
◆ファンに支えられたタイガースなので、ファンの声を聞いたり、関係者や有識者に意見を伺いたいというようなことを村上氏にはお話しした。ファンの声をどのような形で聞くかは、これから勉強する。
――阪神が考える具体的な株主価値向上策は。
◆当然、経営者としていろいろ考えている。今回は、具体的な話はしていない。
――買収防衛策について検討しているか。
◆(村上氏が)前々から純投資だと終始一貫して言っており、そう受け止めている。
――株価を上げるために、不動産の証券化とか広報活動など、何ができると思うか。
◆まさにそのようなことだと思う。
――今も会社存亡の機と思っているか。
◆(判断は)お任せいたします。
(毎日新聞) - 10月11日22時34分更新