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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000130-mai-intより引用
<独統一15周年>左派新党躍進…秘密警察関与で攻撃も
【ベルリン斎藤義彦】ドイツは3日で東西統一から15周年を迎えた。しかし、いまだに東西格差が埋まらず、先月の総選挙では、旧東独の不満を吸収して「左派新党」が躍進した。これに対し既存の大政党が、左派新党と旧東独秘密警察との関連を指摘してイメージダウンを図るなど、左派新党へのいらだちや攻撃が強まっている。
同党のロッチュ連邦議会議員は「統一後、旧西独企業が旧東独を支配し旧東独市民は劣位に置かれた。左派新党が結成され、旧東独の有権者はやっと公平に扱ってもらえると希望を見いだした」と躍進を分析する。
しかし、与党・緑の党の議員が長官をつとめる旧東独秘密警察(国家保安省)記録管理局は先月の総選挙後、「左派新党の候補者名簿の中に秘密警察に関与した人物が7人いる」と氏名抜きで公表。これを機に大政党の間で「議員全員について秘密警察との関連を調べるべきだ」との議論が高まり始めた。
旧東独秘密警察は国家の隅々にスパイ網を張り巡らし、数十万人の民間協力者を作って密告を奨励。民主化運動を弾圧するだけでなく、通常の市民生活も抑圧した。このため、秘密警察は旧東独の暗部の象徴と位置付けられている。
左派新党は旧東独の社会主義統一党(共産党)の流れをくむ民主社会党が基盤となり、与党・社会民主党を離脱した左派を加えて今年7月に結成された。旧東独で第2党になるなど躍進し、「強力な野党」を目指して連立を全面拒否したため、過半数をとれなかった与野党の多数派工作が難航している。
秘密警察の協力者だった過去を公表したうえで当選した左派新党のザイフェルト連邦議会議員は「大政党が左派新党の影響力をそごうと工作している」と批判している。
(毎日新聞) - 10月4日21時22分更新