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野生ゴリラ 道具使用を初確認 木の枝つえに アフリカの森林
野生のゴリラが木の枝を杖にして川を渡るなど、道具を使う様子がアフリカ中部の森
林で初めて確認され、研究チームでは、「人間の進化の過程を解明する手がかりの一つ
になる」と話しています。
この様子は、アフリカ中部のコンゴ共和国の森林で確認されたもので、地元とドイツ
の合同研究チームが二十九日、アメリカの科学誌「パブリック・ライブラリー・オブ・
サイエンス・バイオロジー」に、写真とともに発表しました。
このうち、去年十月には、大人のメスのゴリラが、長さ一メートルの木の枝を使って
沼の深さを確かめたり、木の枝を杖にして沼を渡ったりする様子が確認されました。
また、去年十一月には、別の大人のメスのゴリラが、ぬかるんだ沼で、木の枝を杖に
して体を支えながらエサを探している様子が確認されました。
これまで、飼育されたゴリラや野生のチンパンジーが、道具を使うことは知られてい
ましたが、野生のゴリラが道具を使う様子が確認されたのは初めてだということで、研
究チームでは「人間の進化の過程を解明する手がかりの一つになる」と話しています。
[2005-09-30-22:23]