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[ 10月01日 11時02分 ]
【ワシントン及川正也】共和党保守派の有力者、ウィリアム・ベネット元教育長官が「黒人の胎児を中絶すれば犯罪が減る」と発言、米国内で波紋を呼んでいる。大型ハリケーン「カトリーナ」では貧困層の黒人の多くが犠牲になり、ブッシュ政権の貧困対策に批判が集中したばかり。民主党は不快感をあらわにし、ホワイトハウスも「不適切」と批判した。
元長官は28日のラジオ番組で「犯罪を減らしたいのなら、この国の黒人の胎児すべてを中絶すればいい。非道徳だが、犯罪率は低下するだろう」と発言した。ベネット氏はレーガン政権の教育長官で、父ブッシュ政権では麻薬対策の責任者を務め、保守的な言動で知られる。自著でギャンブルで大金を失ったことを告白し、物議をかもしたこともある。
慌てたのはホワイトハウスや共和党。カトリーナでは被災者の多くが車を持たない黒人層で、政府の初動の遅れとの関連を疑う指摘も出た。保守派からの黒人差別発言はこうした指摘を蒸し返すことになりかねない。
マクレラン大統領報道官は30日、「大統領は発言は適切ではないと考えている」と批判。元長官は30日、ラジオで「いかなる人種であれ中絶を促すことは非道徳だ」と釈明したが、民主党は「不愉快で怒りを駆り立てる発言だ」(ディーン全国委員長)と非難し、「共和党の価値観」を問う姿勢を見せている。
http://www.excite.co.jp/News/world/20051001110200/20051001E30.031.html