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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/international/update/0915/007.htmlより引用
星条旗への誓いに「神のもと」は違憲 米連邦地裁判決
2005年09月15日17時18分
米国の公立学校で生徒たちに「神のもとの国」と宣誓させることについて、米カリフォルニア州サクラメントの連邦地裁は14日、憲法の政教分離の原則に反するとの判決を下した。同様の裁判に連邦最高裁は昨年6月、原告に「親権がない」との形式的な理由で門前払いとしていたが、日常的に学校内で行われる儀式に関する判決だけに、再び憲法論議を広げそうだ。
米国の学校では、始業時に生徒が右手を胸に当て、星条旗に向かって「忠誠の誓い」を唱えるのが広く習いとなっている。その「誓い」の文句のなかに「神のもと(アンダー・ゴッド)」という言葉がある。冷戦期の54年に付け加えられたものだ。
カリフォルニア州に住む医師で無神論者のマイケル・ニュードーさんが、三つの学区に通う保護者らの代理人として、これを「違憲」とする訴えを起こしていた。
ニュードーさんは以前にも、小学校に通う娘の保護者として違憲裁判を起こし、02年にはサンフランシスコ連邦控訴裁から「政教分離原則の基礎をなす国教禁止条項(憲法修正第1条)を侵す」とする違憲判決を勝ち取った。だが家庭内の事情から連邦最高裁では憲法判断を得ることができなかった。
今回の判決で、カールトン判事は「(02年の)サンフランシスコ連邦控訴裁の判例に従う」としており、3学区に誓いを禁じる命令を出す予定だ。宗教右派などは反発しており、この裁判が再び連邦最高裁まで持ち込まれるのは間違いない、とみられている。