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09/15 02:15 核実験の名残で年齢推定 誤差1・6年、歯の成分で
【ワシントン14日共同】米国などの核実験の影響で人の歯にご
く微量含まれた放射性同位体を測り、その人の生まれた年を推定す
る方法を、スウェーデンのカロリンスカ研究所と米ローレンス・リ
バモア国立研究所のチームが開発した。
誤差は一・六年と正確で、核実験という負の出来事の名残が、事
故で死亡した人の身元確認などに役立つ可能性が出てきた。十五日
付の英科学誌ネイチャーに発表した。
過去に類似の方法を研究し、この分野に詳しい西沢邦秀(にしざ
わ・くにひで)・名古屋大アイソトープ総合センター教授は「歯の
中の放射性炭素はごく微量で、人体への影響は無視できる」と話し
ている。
論文によれば、核実験の影響で一九五五―六三年ごろ、大気中の
炭素のうち放射性炭素の割合が急増。その後大幅に減少したが、こ
の間に、炭素を吸収した植物などを食べることで人体にも放射性炭
素が入り、ごく一部が永久歯のエナメル質に定着したという。
チームはこれに着目。加速器を利用して二十二人の歯を測定し、
結果を計算式に当てはめたところ、生まれ年をかなり正確に推定で
きた。ただ対象は、核実験以降にエナメル質が形成された一九四三
年生まれ以降に限られるという。
20050915 0215
[2005-09-15-02:15]