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□「クライマーズ・ハイ」実名ドラマ化 [スポーツ報知]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050810-00000018-sph-ent
「クライマーズ・ハイ」実名ドラマ化 1985年の「日航機123便」墜落事故描いた横山秀夫氏のベストセラー小説
1985年日航ジャンボ機墜落事故と地方新聞記者の闘いを描いたベストセラー小説「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫著)が、NHKでドラマ化されることになった。2003年8月の発刊直後から、オファーが殺到した中、NHKは墜落機を「日航機123便」と実名でドラマ化する。事件や事故を、同局が実名で描くのは異例だ。主演は佐藤浩市(44)。10日にクランクインする。
実話の事故、事件のドラマで、NHKが実名使用は歴史もの以外では例がない。520人が亡くなった85年8月12日の日航ジャンボ機123便の墜落事故。「クライマーズ・ハイ」は、ベストセラーで映画にもなった「半落ち」の著者でも知られる横山氏が、この大惨事を自身の新聞記者としての体験も生かしながらつづった本格長編小説だ。
「日航機の事故は、終わっていません。遺族の方の2度と事故を繰り返させないという願い。架空にしてしまうと、伝えたいことが伝わらないと思ってます。原作はベストセラーです。それだけの覚悟をもって、こちらもやらないと」と今回のドラマの制作を統括する若泉久朗チーフ・プロデューサー(CP)は異例の実名ドラマ化に至った背景を話す。
02年1月から別冊文芸春秋に掲載され、03年夏に単行本として発刊されると、映像化のオファーがテレビ局、映画会社から相次いだ。横山氏の「日航の実名を出すのですか?」との問いにNHKがきっぱり「出します」と答えたのが“決め手”になったようだ。
20年前の「日航機123便」墜落。過去最悪の悲惨な事故報道の全権デスクを任された主人公・古参記者を佐藤浩市が演じる。岸部一徳、赤井英和、大森南朋、岸本加世子らが共演。社内の確執と葛藤(かっとう)、父としての苦悩、そして命の重さ。事故から20年後の現在と20年前が緊迫の映像で交互に描かれる。
「クライマーズ・ハイ」とは登山中に興奮状態が極限にまで達して恐怖感がまひすること。「死のイメージが多く点在する中に、生きているんだということをドラマで浮かび上がらせていきたい。希望の意味を伝えたい」と若泉CP。
大事故からちょうど20年後という節目の夏を撮影時期に選んだ。10日にクランクインし、9月いっぱいまで収録予定。放送日は今のところ未定だが、各74分前後編で編成される。“新生NHK”の大作ドラマとして注目される。
(スポーツ報知) - 8月10日13時41分更新