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□パチスロの類似機訴訟、84億賠償取り消しへ [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050724-00000302-yom-soci
パチスロの類似機訴訟、84億賠償取り消しへ
遊技機メーカー大手「アルゼ」(東京都江東区)の保有するパチスロ機の技術に関する特許が有効かどうかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(才口千晴裁判長)が「特許は無効」とする決定をしていたことが23日、わかった。
この特許を巡る別の訴訟では、東京地裁が2002年、同業2社に対し、アルゼの特許権を侵害したとして、計約84億円という知的財産権訴訟では史上最高額の損害賠償を命じている。
今回の決定で、アルゼの特許は最初から存在しないことになるため、2審・知財高裁で巨額賠償命令が取り消されるのは確実になった。
特許権訴訟には、特許を持つ会社が「特許権を侵害された」として賠償を求める訴訟と、特許自体の有効性を問う訴訟の2種類があり、結論が食い違うケースがある。今回、こうした「ねじれ現象」の問題点が浮き彫りになった形だ。
問題となった特許は、操作が上達するほどパチスロ機から大量のコインを出せる仕組みに関するもので、アルゼが1988年3月に特許庁に出願し、94年7月に登録された。
ところが、同業会社のサミー(豊島区)とネット(大阪府堺市)が類似の機種を製造・販売したことから、アルゼが99年、計約118億円の賠償を求めて提訴。02年3月の東京地裁判決は特許権侵害を認め、2社に計約84億円の賠償支払いを命じた。
一方、サミーは01年6月、特許庁に対し、この特許そのものを無効にするよう請求。同庁は02年12月、「進歩性がない」として無効の審決をしたため、アルゼが審決の取り消しを求めて提訴した。
1審・東京高裁(現・知財高裁)判決は今年2月に同庁の無効審決を支持し、今月14日付の最高裁決定も、同様の判断でアルゼの上告を退けた。
これにより、アルゼの特許は無効とする高裁判決が確定したことから、特許権の侵害はあり得ないという状況になった。
このため、サミーなどが控訴して係争中の特許権侵害訴訟では、知財高裁が近く、アルゼ勝訴の1審判決を取り消し、請求を棄却する判決を言い渡すことになる。
アルゼ特許部の話「高裁判決から最高裁の決定までの期間が短く、審理が不十分だったのは残念。(賠償請求についての)知財高裁の判断を待って今後の対応を考えたい」
(読売新聞) - 7月24日10時0分更新