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□最短V重圧…琴欧州ガチガチ勝ち [スポーツニッポン]
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050724&a=20050724-00000015-spn-spo
最短V重圧…琴欧州ガチガチ勝ち
2005年7月24日(日) 6時3分 スポーツニッポン
賜杯の行方は2人に絞られた。大相撲名古屋場所14日目(23日、愛知県体育館)快進撃を続ける小結・琴欧州は1差で追走する高見盛を上手投げで下して2敗を堅持。歴代最速17場所目の初優勝へ前進した。横綱・朝青龍も3敗の大関・魁皇を盤石の相撲で寄り切った。きょう千秋楽の本割でともに白星か黒星なら、昨年夏場所以来の優勝決定戦が行われる。
まるで高見盛が2人いるかのようだった。高見盛はいつものこととして、制限時間を迎えて塩を取りに戻る琴欧州の動きまでロボットのように硬かった。相撲でも右手をたぐられて一瞬ヒヤリとした。しかし、素早く回り込んで左上手をつかめばもう安心。相手とともに回転しながら勢いをつけて上手投げを打った。
北の湖理事長(元横綱)が「ガチガチだな。きょうの立ち合いじゃあ若の里には勝てない」と言うほどの緊張ぶりだった。それでも白星を挙げた支度部屋では「落ち着いてた。緊張はない」と笑顔を見せて強がった。
帰り際に駐車場で師匠の佐渡ケ嶽親方(元横綱・琴桜)と鉢合わせした。「おめでとう。よかったねえ」と差し出された手をがっちりと握り返した。「欧州、肉でも食べに行こうか?」と前夜に続いて食事の誘いを受けたが「エッ、イヤ、部屋で食べます」とどぎまぎして誘いを断った。「そんな気の小さいことでどうすんだ!」。初優勝が近づいて硬くなる愛弟子を見て師匠は笑った。
同部屋の琴光喜は「自分が優勝したときは(01年米中枢同時テロの影響で)パレードをやってないから、ぜひ旗手をやりたい」と期待を寄せる。部屋には地元警察から優勝パレードの警備について問い合わせがくるなど、周囲のムードは盛り上がりつつある。
本割の若の里戦を制すれば、その先にはおそらく朝青龍が待っている。「一番大事なのはあした。(決定戦が)決まったらやるしかない」。史上最短Vを目指し、覚悟を決めて最後の1日に臨む。
≪“本家”高見盛は脱落≫高見盛が優勝争いから脱落した。琴欧州を破れば初Vのチャンスも残ったが、土俵際の上手投げに屈した。「接近戦でガチャガチャいこうと思ったが相手は強かった。仕方がない」と淡々。それでも優勝の可能性があっただけに「きょう1日落ち着かなかったのは確か」と本心を漏らした。「いい夢を見させてもらった」と支度部屋を出る時はにこやかだった。
[ 7月24日 6時3分 更新]