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□“孤高の緊縛師”明智伝鬼さん死去…SM界の巨匠 [夕刊フジ]
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“孤高の緊縛師”明智伝鬼さん死去…SM界の巨匠
「孤高の緊縛師」として知られるSM界の巨匠、明智伝鬼さんが今月17日に死去していたことが23日、分かった。64歳だった。病名などは明かされていない。通夜と葬儀は近親者だけで済ませた。近く追悼式を行う予定。
明智さんは東京都出身。実家が電気店だったのにちなみ、「伝鬼」と名乗ったのだという。小学3年のころに読んだ雑誌「奇譚クラブ」で縛られた女性の美しさに目覚め、1970年代後半、SM実験劇場「GSG企画」に参加。縛りの演出と監修を担当するほか、縄師としても活躍した。
80年代には、多数のAV作品に出演して名を広め、90年代には、清水ひとみの「東京ストリップ」や林葉直子の「罰」といった写真集などでも技を披露。平成9年には会員制SMクラブ「サロン雅羅紗」を開き、海外でも「ロープ・アーティスト」として高い評価を受けていた。
明智さんと約30年来の付き合いで、清水や林葉の写真集をプロデュースした高須基仁氏(55)は「江戸時代以来から続く関東流の縛りを研究し、SMをメジャーにした。彼がいなければ、小説『花と蛇』のブレークもなかった」と功績をたたえ、「もともと心臓が悪く、ここ数年は療養しているとは聞いていたのだが。残念です」と話した。
(夕刊フジ) - 7月23日17時2分更新