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巨大採掘施設がサハリンへ出港 流氷期も石油採掘可能に
ロシア極東のサハリン沖で進む石油と天然ガスの開発で、流氷におおわれる冬の時期で
も石油の採掘ができる巨大な海上プラットフォームの基礎部分が、サハリンへ向けて出
港しました。
サハリン沖では国際石油資本、いわゆる石油メジャーと日本の商社でつくる「サハリ
ン・エナジー社」が「サハリン2(ツー)」プロジェクトを進めていますが、これまで
冬の期間は流氷におおわれて操業できませんでした。
しかし、新しい基礎部分は重さ九万トンの巨大なコンクリート製で、冬でも採掘作業
ができるように直径二十四メートルの脚の周囲にステンレス鋼板を巻きつけて流氷によ
る摩耗を防ぐよう加工が施されています。
ロシア極東のボストーチヌイ港ではきのう(十八日)この基礎部分が三隻のタグボー
トにえい航されてゆっくりとドックを出港し、宗谷海峡を通過して来月初めには一千八
百キロ離れたサハリン北東部に到達し、海底に据え付けられる予定です。
その後、来年夏には上部の掘削施設が載せられて年間を通しての原油の生産を始める
予定ですが、「サハリン2」では、総事業費が当初計画の二倍の二兆二千億円に上り、
LNG=液化天然ガスの輸出も一年近く遅れて二〇〇八年夏にずれ込むことが明らかに
なっていることから、今後、プロジェクトが予定通り進むかどうか注目されています。
[2005-07-19-12:21]