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豆乳市場成長 美容効果と飲みやすさ…ブーム再び
16年、小売りベースで600億円規模に
健康に良いとされる豆乳の市場拡大が続いている。含まれる栄養分に若い女性たちが注目して支持が広がったほか、コーヒー味やバナナ味をはじめ牛乳感覚で飲みやすい商品も登場、人気に拍車をかけている。
(深沢真貴)
農水省によると、平成十六年の豆乳類の生産量は前年比54・1%増の十九万七千トン。八年連続の二ケタ増で、小売りベースで六百億円規模に成長している(業界推計)。今年は前年比約二割増の二十四万トンに達する見込みだ。
豆乳は昭和五十年代後半に一大ブームを巻き起こし、ピークの五十八年には生産量十一万トンを記録。大豆特有の青臭さから長期低迷に陥ったものの、八年から増加傾向に転じている。
背景には、健康志向の高まりで「健康に良い」との認識が定着したことに加え、大豆に含まれるイソフラボンと呼ばれる成分の「美容効果」が大きいという。
豆乳市場で五割のシェアを占める紀文フードケミファの調査によると、飲む理由として「健康によい」をあげた人は二年と十四年でどちらも七割近くだった。その一方で「おいしい、飲みやすい」は二年の6%から十四年に41・7%と大幅に増加。「美容によい」も3・4%から24・2%と伸びた。メーカー各社がおいしさを追求し、「味が改善された」(日本豆乳協会)効果もあるわけだ。
愛飲者は男女を問わず健康への関心が高い中高年層が多いが、最近では美容効果に期待を寄せる「十代後半−二十代前半の女性の伸び率が高まってきた」(紀文フードケミファ)という。
JAS(日本農林規格)によって、「豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」の三種類の成分別に分類される豆乳類だが、ここ数年は、三つに分類されない周辺市場の活性化もめざましい。
大塚製薬が三年前に発売した飲料「スゴイダイズ」は、栄養価の高いオカラを除去せず、大豆をすべて使用したのが特徴だ。十六年度は小売りベースで四十億円を売り上げるなど好調で、六月二十七日に抹茶味と紅茶味を商品群に加えた十七度の売上高は九十五億円を目指す。
キッコーマンも、豆乳と青汁をブレンドした飲料を六月から発売したほか、カネボウフーズは豆乳をベースにしたアイスクリームを売り出すといった具合だ。
今年の豆乳市場は急成長した昨年に比べて鈍化する見通しだが、米国のようにシリアルに豆乳をかけるなど、メーカーの提案次第でさらに拡大する可能性もありそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/19kei001.htm