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ブラジル、IMFへ債務前倒し返済 大豆、自動車など輸出好調
FujiSankei Business i. 2005/7/16 TrackBack( 0 )
ブラジルは国際通貨基金(IMF)から受けた融資の一部を前倒しして返済する。ブルームバーグが報じた。ブラジルは先月貿易黒字額が過去最高になるなど外貨収入が好調に推移しており、早期の返済で利息額を減らす方針だ。
現在、ブラジルのIMFに対する債務額は総額208億ドル(約2兆3088億円)。同国の中央銀行であるブラジル銀行の発表によれば、ブラジルは9月返済が予定されていた債務51億ドル(約5661億円)を7月25日までに支払う予定。これによりブラジル政府は8200万ドル(約91億円)の利払い費用を節約できる見込みという。
ブラジルは大豆、自動車、鉄鋼などの輸出が好調で、6月には貿易黒字額が過去最高の40億3000万ドル(約4473億円)に達している。また輸出拡大を受け自国通貨レアルの対ドルの価格が過去1年で28%増となっており、債務の支払い能力が増大した。これにより、年末までのブラジルの外貨準備高は当初予想の577億ドル(約6兆4047億円)から566億ドル(約6兆2826億円)に減少する。
ブラジルは02年のアルゼンチンにおける金融危機などの影響で同国に流入する資金が減少。左派のルラ大統領の就任などを受け通貨レアルが売られ、IMFはブラジルがアルゼンチンに続き債務危機に陥ることを避けるため、その後も追加融資を行っている。