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タンクローリー使った自爆テロ、イラクで98人死亡
【カイロ=岡本道郎】イラクからの情報によると、16日夜(日本時間17日未明)、首都バグダッドの南約60キロにあるムサイブで、町の中心部にあるガソリンスタンド付近に止めてあったタンクローリーに男が近づき、身につけていた爆弾を起爆、火炎を伴う大爆発が発生した。
治安当局によると、近くの住宅ビル2棟が全壊、周囲の店舗や多数の車両が延焼するなどし、ロイター通信によると、少なくとも98人が死亡。負傷者も100人以上に上った。
ロイター通信によると、ヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いるテロ組織「イラクの聖戦アル・カーイダ」がインターネット上で、犯行声明を出し、さらに自爆テロを継続すると警告した。
ムサイブはシーア派住民の多い町だが、バグダッド南部一帯と合わせ、「死の三角地帯」と呼ばれるスンニ派武装勢力の活動が活発な地域。爆発現場の近くにはシーア派モスクもあったことから、同派住民の無差別大量殺りくを狙ったものとみられる。
AFP通信は、内務省筋の話として、武装勢力はあらかじめ、爆弾を積んでいないタンクローリーで検問を通過、目標地点に駐車させた上で、爆弾を装着した別の男がタンクローリーとともに自爆、爆発直後に迫撃砲弾による攻撃を加えたとして、「極めて組織化された攻撃」と伝えた。
また、バグダッドでも17日、イラク警察車両などを狙った自爆テロ3件が発生、警察官ら4人が死亡、17人が負傷した。
イラクでは先週来、武装勢力が自爆テロを主体とした攻勢を再び強めている。武装勢力の基本戦略は、イラク軍・警察を標的とすることで移行政府の治安体制の無力化を図りながら、主にシーア派信徒とクルド人を無差別殺りくし、宗派・民族対立をあおる狙い。ジャアファリ首相のイラン訪問、8月15日が期限の憲法草案策定作業など政治日程をにらんでの攻勢強化の可能性もある。
(読売新聞) - 7月17日23時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000012-yom-int