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07/13 17:25 「海洋強国」キャンペーン 中国、鄭和航海から6百年
【北京13日共同】中国政府が、十五世紀に大船団を組み、アフ
リカや東南アジアに遠征した鄭和(一三七一―一四三二年)をたた
える大キャンペーンを展開している。中国が「航海文明発祥の地の
一つ」(交通省幹部)であることを強調し、「海洋強国」を目指す
現在の国家戦略を国民に浸透させるのが狙いだ。
明代の大航海家である鄭和が六百年前の一四〇五年に初航海に乗
り出した記念日の十一日、北京の人民大会堂では共産党中央宣伝部
や交通省が主催する式典が開かれ、黄菊副首相が「海洋への意識を
高めよう」とあいさつ。七月十一日を中国の「航海の日」に定めた
ことを宣言した。
中国が「海洋大国から海洋強国を目指す」(中国紙、華夏時報)
背景には、経済発展で海運業や造船業が急成長する一方、増大する
海上輸送の保護と海洋資源開発の強化を迫られている事情がある。
「国家の継続的な発展には海洋の利益を最大限追求すべきだ」(中
国誌、瞭望)との戦略だ。
このため、四月には五千六百トン級の新鋭の海洋科学調査船を就
航させたほか、五月には過去最大規模の「近海海洋総合調査」を本
格スタートさせ、二〇〇九年にかけて近海の海底地質や生態調査を
実施すると発表。〇六年には七〇〇〇メートルの潜水が可能な有人
潜水探査船も実用実験段階に入る。日本と対立する東シナ海の天然
ガス田開発も着々と進んでいる。
軍事面でも、日本最南端の沖ノ鳥島付近で中国海軍の新型海洋観
測艦が活発に活動。領有権が複雑に絡み合う南シナ海についても、
瞭望誌は「弱みを見せず海軍を後ろ盾にした外交」を展開するよう
訴えている。
20050713 1725
[2005-07-13-17:25]