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関税新提案 日本慎重に議論へ
中国の大連で開かれていたWTO・世界貿易機関の非公式閣僚会議は、農業分野の関税の引き下げ方式をめぐって、インドなどが提案した関税を一定の割合で一律に削減する方式を議論の出発点とする方針が示されましたが、日本としては受け入れが難しい面もあるとして慎重に議論を進めることにしています。
WTOの農業交渉めぐっては、焦点となっていた関税の引き下げ方式について、日本などの食糧輸入国が関税の税率を各国が品目ごとに決められる柔軟な方式を訴えた一方で、アメリカなどの輸出国は、高い関税の品目ほど大幅に削減する方式を主張し、対立が解消しない状態が続いていました。このため今回の閣僚会議では、インドやブラジルなどが両者の中間案として、関税を一定の割合で一律に削減する方式を新たに提案し、会議のあと発表された議長総括では、この提案を今後の議論の出発点として検討を続けていくことで一致しました。ただ、この提案には、関税の上限を100%に抑えるという項目も含まれており、コメなどの高い関税の品目を抱える日本としては、品目によっては大幅な関税の引き下げにつながりかねず、直ちに受け入れられないとして、今後の交渉を慎重に進めることにしています。WTOの貿易自由化交渉をめぐっては、今月末に今後の議論の方向性を示すたたき台が示される予定で、今回の会議をきっかけにどこまで議論が集約されるかが注目されます。
07/14 07:10
http://www.nhk.or.jp/news/2005/07/15/d20050714000002.html